礼文島
礼文島は、稚内の西方約60キロに位置する最北の離島で、南北29キロ、東西8キロの細長い島だ。
礼文島に来て最初に思うことは、最高標高の礼文岳が490メートルしかない島で、高い木が生えていない。高原地帯が隆起したような島ということだ。
利尻島のそれとは全く違う風景だ。
利尻島は、20万年前に始まった火山活動でできた島に対し、礼文島は、大陸続きだった1億5千年前からの地形で、海底が約1万年前の氷河期の終わりに隆起してできた島と言われる。
そもそも島の成り立ちが違うのは分かるが、何故、高い木がない?
西からの季節風が霧を発生させ、強い風が吹き付けるため高い木が育たないらしいが、それだけでは説明がつかない、不思議な地形だ。
この島は、別名「花の浮島」と呼ばれ、その種類は300種類と言われる。
本州なら2000メートル、北海道でも1600メートル級にしか咲いていない高山植物がこの島の低地に咲いている。やっぱり理解できない。
この島の西側は、断崖絶壁で道路がない。車で回るだけなら、南北29キロの東側の道路を走るだけなので、半日で済むが、この島の魅力は、主に島の西側に咲く”花”だろう。
そこで、7つのトレッキングコースがある。最長は8時間のコースだ。
しかし、花のベストシーズンは、5月下旬から6月上旬みたいだし、とにかく、風が強い、レンタルサイクルで漕ぎ出す人もいるが、険しい顔で漕いでいる。
車中泊していると、風で車が揺れるほどだ。
僕は、さして高山植物には興味が湧かないので、取り敢えず、車で回ってみることにする。
礼文島の香深港フェリーターミナルだが、道路の向かいに土産物やが6軒あるが、2軒しか開いていない。
この近くが、島メイン通りで日帰り温泉や飲食店も数件あるが、賑わってる感じではない。
島の南に位置する「北のカナリアパーク」利尻島が良く見える場所だが、利尻島には雲がかかっている。
島の北に位置する「スコトン岬」目の前が、トド島と言われる。天気次第では、遠方にサハリンも見られるという。
休憩!
車で、回ってみると、食べるところがない、小さなコンビニが、島のほぼ中央に1軒、観光名所のスコトン岬も、土産物だけで、飲食類は閉まっている。港に戻って食べるしかない。
トレッキングしている人もいるが、老夫婦か、女性がポツポツ程度だ。
車で走っていると、至る所で、天日干しした昆布の取り込み作業をしている。昆布やウニが主な収入源だろう。失礼だが、立派な建物もあまり見当たらない。頼るところ、観光業だろうが、コロナの影響もあるのだろう、閑散としたイメージだ。
僕は、利尻島に来たので、礼文島にも寄ったが、車でここに来ると、フェリー料金が往復で45000円以上かかる。(車種による)
ここに、来るなら車を稚内に置いて、民宿に泊まるのが良さそうだ。民宿でお弁当を作ってもらわないとトレッキングにも行けない。
もう少し、歳を取って山登りが辛くなったら、ここに来て、全てのトレッキングコースを制覇しよう・・・"花"の時期に!
北海道本島に戻って来た。
いい、休憩場所を見つけた。風が気持ちいい!
ブログも書いたので、サイドドアを開けっぱなしで昼寝しよう。