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北海道の旅 その7 利尻岳登山

利尻岳

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利尻岳は、日本百名山で最北端の山だ。

深田久弥日本百名山にも最初に紹介されている。単に北から順番に書かれているからだが、否が応でも印象に残る山で、北海道を旅をするのであれば、登っておかなければいけない山だ。

 

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インコースは、鴛泊コースで、利尻北麓野営場から登る。

利尻岳の標高が1791メートル、登山口との標高差は1500メートルを超える。

山頂までのコースタイムは5時間5分、上級者向きの難易度になっている。

 

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稚内から6時45分発のフェリーに乗り、8時30分に利尻島入りし登山口である北麓野営場に直行した。

利尻岳は、携帯トイレの携行が必須で、水は2リットル以上持って行く、ストックはキャプをつけて使用するなど、ここで提出する登山計画書の注意書きに書かれている。

携帯トイレもここで販売している。気の良い管理人夫婦?に見送られ登山を開始する。

 

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15分も歩くと名水百選の水場がある。ここが最後の水場だ。

 

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本格的な登山道に入るが、うっそうとしたトドマツなどの針葉樹林帯を進んで行く。

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5合目だが、標高610メートルだ、まだ、標高を1100メートル上げないといけない。
ここから北陵と呼ばれる尾根道を登って行く。

 

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こんな感じだ。

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6合目、第一見晴台だが、ガスがかかって見晴らしがない。

ここからは、勾配がキツくなる。

 

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7合目だ。胸突八丁は急勾配で使われる言葉だが、本当の急勾配はまだ先にあった。

 

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露出した岩道を登る。息があがる。

 

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第二見晴台だが、まだガスがかかって見晴らしがない。

 

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8合目に到着、まだ、標高を500メートル上げないといけない。

 

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快適な尾根道のはずが!

 

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9合目手前の避難小屋だ。トイレブースもある。

 

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9合目、ガスが晴れた!

ここまで3時間半以上かかっている。まだ、山頂までは1時間以上かかりそうだ。

 

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ここから、また急な登りになって行く。

 

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高山植物は良く分からないが、これだけのお花畑は中々ない。

 

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最後の登りだが、火山灰と岩礫の急斜面で、山頂に近くにつれ傾斜が増していく。

この山の最大の厳しさであり、醍醐味であるのが、ここからの上りだ!

登っても登っても着かない! 還暦ジジィにはかなり応える。

 

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見えた。息絶え絶えだ!

 

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青空の下、登頂だ!

 

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誰もいないので、自撮りする。

ほとんどの人は、前日入りして早朝から登る。往復8〜9時間見ておかないといけないので、僕のように9時頃から登っていたら、下山が夕方になってしまう。

結果、僕が下山したのは17時30分過ぎになった。

僕の住んでいる佐賀県鳥栖市からは直線距離で約1600キロある。その山の頂上で、約30分一人たたずんでいたが、なんとも言えない時間だった。

 

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雲の傘を被った礼文島が見える。

 

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眼下に広がる風景に酔いしれながら下山する。

登山アプリのGPSログ

山頂まで4時間50分かかった。

みんな朝イチで登るので、8合目辺りですれ違うが、若い登山客が多く、欧米人も見かける。僕みたいなジジィは、一人しか会わなかった。

今朝の利尻岳

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利尻岳に登ったのは、昨日(7月29日)で、下山が遅くなったので、一夜明けてブログを書いている。

百名山の中には、鹿児島の屋久島と標高も近く、似たようなイメージだったが、少し違う。屋久島は、幾つもの峰が群立しているが、利尻岳は綺麗な円錐形だ。

利尻富士と呼ばれる通り、整った形をしているが、登ってみると山頂付近の荒々しい岩のそそり立つ姿は激しいものがある。 

屋久島は島の周囲が約100キロだったと思うが、利尻島は約60キロ程度で、島全体が一つの山を形成している。

洋上に浮かぶ利尻

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フェリーから見る利尻岳は、海に山が浮かんでいるように見える。こんな山は他にないだろう。

満足する山行を終えたところで、梅雨が明けそうな九州の自宅に向かうとするか!