昨日市房山に登って、一夜明けてブログを書いている。
市房山は、熊本・宮崎両県にまたがる山で、九州山地南部の主峰だ。
標高は1,721mで日本二百名山の一座でもある。
麓には湯山温泉と桜の名所でもある市房ダムがあるので、桜の時期に登ろうと思って調べてみると「湯山温泉 桜まつり」は、3月30日(土)の予定。
天気予報を見ると
向こう10日は、まともな晴れの日がない、桜は見れても登山は厳しそうだ、予報が変わるのを待つか、今行くか迷ったが、待つのは嫌いなので行くことにした。
車は市房山キャンプ場の登山者用駐車場に停める。
山頂までは約1,200mの標高差があるので、登りごたえのある山だ。
車道を少し進むと登山口が見えるが、橋が落ちている、これは3年前の球磨川流域災害の爪痕だ。
災害の前年以来なので4年振りになる。
車でこの先に進むと3号目付近に林道終点駐車場があるが、工事関係車両以外立入禁止の札がかかっている。
一礼して鳥居をくぐり参道兼登山道に入る。
市房杉
4号目に市房神社があるが、市房杉はその参道に林立する杉木立で、その数約50本、中には高さ50m、樹齢約1000年の大木もある。
1月にiPadで絵を描いてアップしたが、その場所だ。
屋久島にも何度か行ったが、縄文杉も今は遠くの見晴台からしか見れない。
ここの杉は触れるので、幹に手を当てると神聖な感覚を覚えるので不思議だ。
夫婦杉、八丁坂を過ぎると4号目の市房神社に着くが、ここから7号目までがこの山の核心部だ。
相当きついし寒い、気温は5度程度だろうか霜柱も立っている。
晴れているのに気温が上がらない、冷たい北風のせいだ、手が悴んできたので手袋をして登る。
7号目に来た、ここまで来れば展望も開けるし、登山道も歩きやすくなるので安心だが、うっすらと雪も積もっていて風が通るので寒い。
北風が吹き抜ける中、山頂到着!
着くのが遅く、誰もいないし寒いので、一服し早々と下山する。
無事駐車場に帰ってきたら、市房杉を見にきたという人から道を尋ねられたが、既に午後5時だ、直ぐに暗くなるので今日は厳しい。
時間を考えて来いよ!と言いたかったが、優しく教えてあげたら、今日は諦めて帰って行った。
市房ダムの桜
ここは、市房ダムの周囲約13キロにわたり桜が咲き誇り、一万本桜と呼ばれて、県下でも有数の桜の名所として知られている。
早い時間に来る予定だったが、予定が崩れて既に5時半過ぎだ。
日がかげってしまって綺麗な写真は撮れなかったが、4年振りに来れただけで満足しよう。
七分咲きと言ったところか、一雨降って気温が上がれば満開だ、やはり1週間後だろう。
GPSログ
距離は9k弱で、累積標高は、1,200mを超えている。
前回のログを見ると山頂まで3時間10分で登っているが、最近にない体調不良で4時間もかかってしまった。
登山計画
ここに行くには、僕の住んでいる佐賀県鳥栖市から3時間弱かかる、登山の時間を往復6時間半と計算、湯山温泉に入って市房ダムに午後4時頃には着いて桜を見たい。
これを逆算すると午前4時には家を出る必要があるが、早過ぎるので、前日に家を出て高速のサービスエリアで車中泊することにした。
高速料金の深夜割引もあるので一石二鳥だ。
体調不良
20日の夕方家を出て、熊本南部のサービスエリアで、夕食にちゃんぽんを食べたが、この選択が大きな間違いだった。
夕食後、車内でMLBドジャースの開幕戦を見ていたら、お腹が痛くなった・・・下痢だ!
他に何も食べていないし、風邪も引いていない、原因はちゃんぽんしかない。
入っていたアサリに当たったのか?
トイレに何度か行き、野球を見た後、11時ごろ床に着いたが、お腹がゴロゴロして眠れない、結局、深夜2時頃トイレに行って眠りについたが、目が覚めると午前7時半、人吉インターで降りて、そこから小1時間かかる。
コンビニに寄ったりで、登山口に着いたのが9時だった。
胃の中は空っぽだが、食べる気にならないしコンビニで買ったゼリー飲料のみで登った。
当然だが、力は出ないし息があがる。
前述の通り、前回3時間10分で登っているところを4時間かけてやっと登頂・・・キツかった!
結局、下山したのは午後5時で、温泉に入っていたら暗くなるので、温泉は諦め市房ダムに寄って、帰路についた。
何かと大変だったが、思い出に残る山行になったことには間違いない。
ある意味貴重な体験だ。