加齢による筋力低下
年を取ると筋力が落ちてくる。当たり前の話だが、おおよそ40代くらいから筋肉量が低下する。具体的には筋肉を構成する筋繊維が20代と比べ80代には半減すると言われる。
年を取って弱くなった筋肉をサルコペニアというらしいが、転んだり、寝たきりになるのはそのせいだ。
加齢に伴う筋肉量の低下は、下半身の低下率が上半身に比べ3倍高いらしい。つまり、年を取って寝たきりになりたくなければ、特に下半身の筋力低下を防がないといけないということになる。
お年寄りが散歩する姿をよく見かける。散歩をしている人でも寝たきりになる。申し訳ないが、散歩程度では筋力の低下を防げぐのは厳しい。5〜6キロの重りを背負って歩いたがいい。
僕は、5キロのランニングを週2日続けていたが、それでも筋力が落ちてきた感があった。
登山には有酸素運動と筋力トレーニングの効果が
有酸素運動が健康にいいという話はよく聞く、要は、高血糖、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の原因である内臓脂肪を燃焼するということと、心肺機能が強化されるということだ。
登山は、その有酸素運動の効果が高いというのは言うまでもない、カロリー消費量はウォーキングの2倍と言われる。登山に出かけ往復で4時間歩いたとしよう、ウォーキングなら8時間になる計算だ。オマケに、下半身の筋力トレーニングの効果も絶大だ。
最初に書いているとおり、年を取って低下する下半身の筋力強化ができるということだ。
免疫力増強、がん予防
森林浴でナチュラルキラー細胞が活性化されることは知られている。これは、病原菌や今騒がせているウィルスなどの外敵をやっつける細胞で免疫力が強化される。
がん細胞を破壊したり、抗がんタンパク質が増加することも分かっているらしい。
精神的効果
外国の有名な精神科医の話では、軽い”うつ病”なら、裸で森の中に3日いれば治るという。
リラックス効果が高いということだが、具体的には、森にある香りの”フィトンチッド”という成分が、自律神経を整え殺菌効果やリラックス効果をもたらす。
森林セラピー基地
森林セラピーという言葉は聞くが、森林セラピー基地はあまり知らないだろう。
先週、熊本県の市房山に登った時、登山口に森林セラピー基地やセラピーコースの案内図があった。
僕もよく知らなかったが、全国には、認定された森林セラピー基地が60カ所以上あるらしい。
森林セラピーの効果は、科学的なエビデンスがあり、一定の用件を満たしたところが基地として認定され、全国に広がっている。
土地を知る
県外の山に泊まりがけで出かけると、地元の温泉や地酒、地元の食材にありつくことができる。同じ焼き鳥屋でも食材が違う。旅の醍醐味だが、地方の山に出かけるとそういうことも味わえる。
また、山が国立公園や国定公園に指定されているところには、麓にビジターセンターがある。ビジダーセンターには、山の地形や動植物の情報の説明、展示がされている。そういう情報を得て登ると、また違った登山が味わえる。
住んでいるところと違う土地に出かけるということは、好奇心とか冒険心をかきててくれる。これは心を活性化させ若返らせてくれる何より効能だ。
まとめ
登山の効能をまとめると、登山は、健康に極めて有効な有酸素運動で、かつ、年を取って低下する下半身の筋力強化になる。オマケに、精神的なリラックス効果や免疫力を高める効果も高い。また、好奇心や冒険心の高揚が心を若返らせてくれ、何より登頂の達成感が生きるエレルギーを与えてくれる。
どうだろう!親父の趣味には、最適と思うが!
下の写真を見るだけで、セラピー効果があるかも!