昨日は、甥っ子の結婚式だった。
コロナの影響
去年3月に入籍は済ませていて、コロナが落ち着いてきたタイミングでの挙式だった。
それでも式場予約段階では、コロナの状況が判然としなかったので、親族のみでの結婚式だった。
披露宴は、コロナ対策で座席間隔を広く取ってあり、隣の人と話しづらいところはあったが、親族同士なので然程影響はない。
こういう小ぢんまりとした披露宴もいい。
100人規模の結婚式になること、長々と上司・先輩・同僚の祝辞が続き、乾杯が終わり飲み始めると、同僚などの余興合戦が始まる。
年を取ると、そういう騒がしいものより落ち着いた式の方がいい、そういう意味でも良かった。
結婚式の不思議
近年の結婚式はほとんどそうだが、カトリックでもないのに教会で式を挙げるし、披露宴ではフランス料理が出てくる。もう何人か分からなくなる。
僕が若い頃は、日本の伝統的な神前結婚式が残っていた。
僕が式を挙げたのは約40年前(22歳)で、式場が古かったせいもあるが、挙式は神前結婚式だった。
新郎は紋付袴、新婦は色打掛けに角隠しで三々九度の儀式だ、今では、ほとんど見なくなった。
僕の娘達もチャペルでの挙式だったので、僕自身もバージンロードを二度歩かせてもらった、感慨深い思い出だ。
チャペルでの挙式が一般的になったのは、ウエディングドレスに憧れる女性が多くなったからだとも言われる。
そもそも正式なチャペルとは、外壁に十字架があるもので、式場のものは不動産登記上も単なる商業用施設なので、なんちゃってチャペルなのだが・・・。
日本人の宗教観
僕は、特に信仰心が強いわけではないが、登山でいろんな山に登ると、信仰の対象とされてきた山には、多くの山頂に祠などが祀られている。そういう先人の信仰心には敬服する。
また、好きな神社仏閣を回ると、その歴史観や宗教観に日本人としてのルーツを感じるところもある。
そういう中で、人生で1番大事な式典である挙式で、外国人の神父さんがカタコトの日本語で進行するのを聞いていると、奇妙なアンバランスを覚える。
ともすると、慌てて探してきたような若い外国人の神父さんということもあるが、昨日の神父さんはその振る舞いからも、それなりに重みのある神父さんだったので救われた。
日本人は、宗教感が薄いとか、外国人に比べアイデンティティが低いとか言われるが、逆に言えば、そういうことにこだわらない日本人らしい懐の広さがあるとも言える、チャペルでの挙式が一般的なのはそういう要因もあるだろう。
ただ、葬儀のほとんどは仏式だ・・・。
結婚式は最後か
ともあれ、甥っ子も全員結婚したので、もう結婚式に出ることもない。
式場でそんな話をしていると、孫の結婚式は?と言われた。
1番上の孫が5歳なので20年くらい生きていればあり得る。
20年後は83歳か、孫は全員男なので結婚は30歳位?とすると88歳、米寿じゃないか、健康でいればあり得るな・・・。
チャペルで定番の讃美歌312番「いつくしみ深き」を聴く日がまた来るだろうか!