老いてたまるか!

残された人生で今が一番若い!山旅と雑記のブログ

発心山登山

今日、明日は天気がいいので、近場で登っていない山を探していたら、発心山(ほっしんざん)というのを見つけた。

この山は、福岡県の筑後山地の北端に位置する耳納(みのう)山脈の主峰の一つで、標高698mの山だ。

登山口までは、僕の住んでいる鳥栖市からは、40分程度で行けるので、登ってみることにした。

 

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登山口は、久留米市草野町にある発心公園駐車場で12〜3台の駐車スペースがある。

ここの標高が91メートルなので、山頂までの標高差は600メートル強、2時間程度の行程だ。


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発心公園には、漱石が読んだ句碑がある。

漱石の道の石板を読むと、漱石が熊本第五高等学校教授だった当時、耳納連山の西端に位置する高良山に登り、耳納連山を越えてここ発心公園の桜見物をした。

その道中、10の句を詠んだということで、道中14キロの区間に句碑を建て、漱石の道と名付けた・・・みたいなことが書いてある。

 

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三号目、登山口からここまで、割と勾配がきつい。


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五号目、アップダウンはなく、ひたすら上りだ。

登山道は道標もあるし比較的登りやすい。

 

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七号目、この辺りは登山道も歩きやすい。


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九号目、「もうちょっと がまださんの(がんばれの意味) すぐ頂上ばい!」と書いてある。筑後弁だ。

 

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山頂到着!

 

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この山頂は発心城という城跡で、案内板によると、筑後土豪、草野氏が1755年それまでの竹井城にかわる拠点として築城し、数々の攻撃にも耐えた難攻不落の城だったが、1588年家清が肥後国南関で豊臣秀吉の家臣に謀殺されると草野氏は滅亡し、この城も廃城になったと書いてある。

 

山頂から見た筑後平野

ここから縦走路を進みグライダー山を目指す。

 

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縦走路途中にある漱石の句碑、読めない。


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途中にある白山、展望はない。


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最後の階段を登り上がるとグライダー山に到着する。

この耳納連山には、尾根沿いに耳納スカイラインという林道が通っていて、沿道には複数の展望台などもあるので、このグライダー山も林道の駐車スペースに止めれば、5分程度で来れる。

 

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ここには、グライダー日本新記録樹立の石柱がある。

これは、河辺忠夫という人が、1941年にここからグライダーで飛び立ち、滞空時間13時間41分08秒の新記録を達成したらしく、その記録は12年間破られなかったらしい。

 

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天気がイマイチだが、ここからの眺めは最高だ。

中年?のカップルが、お弁当を広げていたので、僕も食事することにした。

今朝は時間があったので、卵焼きを作って冷蔵庫にあったウィンナーとピーマンを炒めて、小さいタッパーに詰めてきた、後は、コンビニのおにぎりだ。

気温は5℃くらいだろうが、風はないが箸を持つ手が悴む、それでも山で食うおにぎりは格別に美味い。

 

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名残惜しいが、展望を満喫し、このグライダー山の登山口に下山することにした。


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この登山道も急で落ち葉で滑りそうなところもあるが、比較的歩きやすい。


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グライダー山の登山口に下りてきた。

ここから林道を下って、駐車場所まで戻らないといけない。

 

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麓に下りると、耳納風景街道の道標が立っている。

確かに、石垣の立派な塀に白壁の家があったり、なかなか風情ある通りだ。

 

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この街道から見る耳納連山もいい、耳納連山は、屏風のように切り立って見えることから、別名「屏風山」ともいわれる。

左が発心山で右がグライダー山だ。

 

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麓の街を30分程度歩いて、駐車場所に戻ってきた。

 

GPSログ

 

この山は、比較的急勾配だったが、スロー登山でも山頂まで2時間弱で登れた。

麓には、久留米つばき園があるが、椿の時期は3〜4月なのでその頃来てもいいかもしれない。