老いてたまるか!

残された人生で今が一番若い!山旅と雑記のブログ

骨伝導イヤホンで文芸作品を聞きながら散歩

散歩

暇なので良く散歩に行くが、最近飽きてきた。越してきた頃は、通る道や見る物が目新しくて楽しかったが、マンネリ化すると手持ちぶさただ。

何か聞きながら散歩したい。

僕は、耳の穴が歪なのか、普通のイヤホンは着けてもすぐに外れる。イヤホンもいろんな形があるので合う物もあるだろうが、洋服のように試着するのも気持ち悪い。 

骨伝導イヤホン

先日、散歩がてら大型商業施設に行ってうろついていたら、電気店骨伝導イヤホンというのを見つけた。

普通のイヤホンは耳の穴に差し込んで鼓膜を振動させるが、骨伝導は耳に引っ掛けて耳の穴を塞がず、骨を振動させて音を伝えるものらしい。

耳の穴を塞がないので、外の音も聞こえる。

いろんな形状のものがあるが、その中で目を引いたのは、耳たぶに挟みつけるものだ。耳に引っ掛けるタイプなどは、目立ち過ぎるし、僕はメガネを掛けるので邪魔だ。

値段を見る8,000円強だ、試しに買うには高すぎる。

 

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帰宅後、ネットで調べていたら、送料込みで2,000円弱の似非商品もあったが、中国からの発送で2〜3週間かかるし、レビューもイマイチだった。

結局、国内発送で2,999円のものを買った。これも中国製の似非商品だが、レビューもまぁまぁだ。

国内発送なら返品もできるだろうし、騙されたと思って買ってみた。駄目でも諦めのつく価格という判断だ。

結果、スピーカーが入っているようなので骨伝導ではないみたいだが、使い勝手はなかなか良い。あまり目立たないし、ジョギング程度では外れない。片耳だけ付けておけばいいし、登山にも使えそうだ。

何を聞く

Bluetoothで携帯の音楽も聞けるが、僕が聞きたかったのはYouTubeだ。YouTubeは見るものだろうと思いがちだが、聞き流すだけで良いものもある。

買って最初に聞いたのは、夏目漱石の”坊ちゃん”の朗読だ。

先日、四国の愛媛に行った時に道後温泉の近くを通った。道後温泉には、坊ちゃんの湯がある。

以前行ったことがあって、歴史風情を感じる建物と湯船ではあるが、わざわざ寄り道をする気にはならなかった。

”坊ちゃん”は夏目漱石の自叙伝とも言われる。読んだことがないので、次に行く時には、読んでから行こう、そうすればそれなりに感じるものが違うだろうと思った訳だ。

ただ、前にも書いたが、僕は読書は嫌いだ。全く読まない訳ではないが、読むのはマニュアル本の類くらいで、小説の類を読まない。

そこで、YouTubeの出番だ。

YouTube

あまり利用しない人からすると、”フワちゃん”とか、やたら参入している芸能人のイメージだろうが、様々なジャンルがある。

意外に知らないと思うが、その中には小説の朗読がある。"坊ちゃん"意外にもいろんな文芸作品などの朗読があって、これを聞きながらの散歩は中々のお勧めだ。

"坊ちゃん"は中々よかった!

親譲りの無鉄砲で・・のセリフから始まる名作だが、ユーモラスで冷笑的なところがいい!

幕末の名残りがありつつ近代化に進む明治時代が背景にあるが、タイムスリップした気分にもなる。

時代おくれの男になりたくない

先週だったか、Yahooニュースで、50歳以上のネット利用時間がメディア視聴時間を超えた。というのがあった。確か、昨年の7月〜12月間の調査結果だったが、動画アプリの利用時間が飛躍的に延びたらしい。動画アプリだから、YouTubeTikTokだろう。

若い人なら分かるが、調査対象が50歳以上だ、コロナ禍もあるだろうが、こういうのもニューノーマルというころだろう。

類に違わず、還暦過ぎの僕も、この時の流に乗っているみたいだ。

時代おくれ

 一日二杯の 酒を飲み ♪

 さかなは特に こだわらず ♪

 マイクが来たなら 微笑んで

 十八番を一つ歌うだけ ♪

 妻には涙を 見せないで ♪

 子供に愚痴を きかせずに ♪

 男の嘆きは ほろ酔いで ♪

 酒場の隅に置いて行く ♪

 目立たぬように はしゃがぬように ♪

 似合わぬことは無理をせず ♪

 人の心を見つめつづける ♪

 時代おくれの男になりたい ♪

これは、河島英五さんの歌だ。古い人間としては、この男臭い歌詞に共感したものだが、ネット社会となった今では、最後の歌詞の ”時代おくれの男になりたい” だけは、賛同しないでおこう!

もう一つ賛同できない歌詞がある。冒頭の ”一日二杯の酒を飲み” だ。

確か、河島英五さんは50前にして肝臓疾患で亡くなった。僕はもう少し長生きしたい!

追記

YouTubeの小説朗読は”広告”が入るのでスキップするのが面倒では・・という話が入ってきたが、広告が入らないものもある。

なので、僕が聞いたのを参考まで貼り付けておく。


【夏目漱石『坊っちゃん』全編朗読】 上 (一部~六部)朗読:森たから(BGMversion)