雌阿寒岳
昨日登った斜里岳の西側に位置する。マリモで有名な阿寒湖からの山容が絶景の山だ。
昨日の今日なので、足を休めるつもりだったが、朝起きるとすこぶる天気がいい。
車中泊した道の駅からも車で1時間ほどの距離だったので、勢い登ることにした。
[環境省のページから]
深田久弥の日本百名山には「阿寒岳」と記されているが、阿寒を冠する山は、雄阿寒岳と雌阿寒岳がある。一般的に阿寒岳というと雌阿寒岳を指すようだ。
どうでもいいが、深田久弥は1959年に登頂している。僕が生まれた年だ。
雌阿寒岳温泉登山口から登る。標高は、1499メートルで登山口との標高差は約800メートル、コースタイム2時間20分だ。北海道の百名山の中では、一番楽な山か?。
雌阿寒岳温泉登山口
アカエゾマツの森を登っていくが、根張りでつまづきやすい。
雌阿寒岳は活火山で現在噴火レベル1の山だ。
中には、ヘルメットを被って登っている人もいるが、噴火したらアウトだろう。
最近では、1998年に小規模噴火を起こしたようだ。
二合目を過ぎるとハイマツが待ち受け、展望も利くようになる。
樹海に包まれたオンネトー(湖)が見える。遠くは十勝山脈か?
振り返って見る。登ってよかった!
ここは八合目付近。四合目くらいで森林限界を超えるので、玄武岩のザレ場をジグザクに登る。
振り返ると恐ろしい。
火口壁に着いた。硫黄臭がきつい。右の噴煙のところからゴーゴーと音がするが、時折音が大きくなる。地球が呼吸しているようだ。
火口壁沿いを山頂に向かう。
山頂に到着!
安全登山のタオルを広げて撮ってもらったら、肝心の山頂の標識が隠れた。
何という絶景!写真じゃ伝わらないか?
奥が阿寒湖と雄阿寒岳だ!
さて、ザレ場を滑らないように下山しよう。
登山アプリのGPSログ
2日続けての登山となったが、足の疲労は思ったよりなかったので、ペースも早くなり、丁度2時間くらいで登頂した。
と言っても歳をとって無理をすると膝や足首を痛めたりするので、2〜3日温泉でゆっくりしよう!
阿寒湖
マリモで有名な阿寒湖だが、オンネトーなどの湖と一緒で、昔、阿寒岳が噴火して溶岩が川を堰き止めてできたらしい。
阿寒湖にも立ち寄ったが、遊覧船があったが動いていないような?思うに遊覧船の船底からおぼろげにマリモが見える程度だろう。
アイヌの村をイメージしたアイヌコタンというのがあったが、アイヌの衣装を着て木彫りの民芸品を売っていた。中にはアイヌの人もいるかも知れないが、多くは普通の商売人だ。
写真を取り損ねたので、WEB上の写真だが、湖畔に石川啄木の碑がある。
神のごと
遠く姿をあらはせる
阿寒の山の雪のあけぼの
この詩は、啄木が釧路の海上から阿寒岳を望んで詠んだものらしい。要するに啄木は阿寒湖には来ていないのだ、観光の目玉にと観光業者が碑を立てたのだろう。
商売は詐欺のようなものだ。