老いてたまるか!

残された人生で今が一番若い!山旅と雑記のブログ

アポイ岳登山と襟裳岬

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アポイ岳は、日高山脈の南端に位置する標高810mの低山だが、花の百名山ユネスコ世界ジオパークにも認定されている人気の山らしい。

大雪山系の山を目指して、道北の旭川まで北上していたが、週末まで天気が悪いので急遽南下し、この山に登ることにした。

 

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登山口は、アポイ岳ジオパークビジターセンターから登る。

立派な施設で駐車場も広い。

 

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分からなかったが、すぐ近くに登山者用駐車場があった、トイレもある。

ビジターセンターは車中泊禁止と書いてあったが、登山者用駐車場なら車中泊可能みたいだ。

 

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入山届記入、朝の7時で10人目、かなり人気の山みたいだ。

6月8日に1号目付近で熊が出没したらしい、ラジオを鳴らしながら登ろう。

 

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一合ごと表示がある。

所々熊よけの鐘が設置してあるので鳴らしてみるとかなり響く、熊は怖いのでガンガン鳴らして登る。

 

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登山道は、良く整備された樹林帯の中を歩く、5号目までは勾配も緩く比較的楽に登れる。

 

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5合目の避難小屋についた。

ここからは、勾配もキツくなるが、ほぼ森林限界なので視界が開け気分がいい、山頂も見える。

 

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 この辺りの地層が"はんれい岩質とかんらん岩の互層"らしく、ジオパークのゆえんみたいだ。

急斜面を登り7合目到着、とても800mそこそこの低山とは思えぬ光景だ。

 

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登山道を振り返る・・・気持ちいい!

 

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7合目を過ぎると馬の背に着く、ここから山頂にかけて登山道沿いにはアポイ岳周辺でしか見られない固有種を含む多くの高山植物があるらしいが、残念ながら花にはあまり興味がない。

 

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分岐があるが、左に進み、下りは右から帰ってくる。

 

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馬の背、分岐を過ぎると8合目だ、ここから山頂まで更に急登。

 

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思ったよりも足場もしっかりしていて登りやすい。

 

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登山道を振り返る、気持ちいい!

 

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最後のひと頑張り。

 

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何度も振り返りながら登る・・・気持ちいい!

 

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山頂到着!

この山は、5合目付近で森林限界だが、山頂付近は、ダケカンバなのど高木に覆われている。

これは、アポイ岳の謎の一つらしい。

木々に覆われているので展望は僅かだが、風よけになるのでゆっくり休憩できる。

 

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山頂には小さな祠があり、横に祭神は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」と書かれている。

 

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記念撮影して下山する。

 

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下山は、幌満花畑というところを経由して、馬の背で、元の登山道に合流する。

 

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襟裳岬が見える。

 

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幌満お花畑についたが、案内によると、かつてアポイ岳固有種のヒダカソウの群落があったが、盗掘が繰り返されほぼ絶滅した。平成9年には100株の大量盗掘に遭った・・・とある。

なので”旧”幌満お花畑になっている、ひどい話だ。

 

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馬の背に向かい、登山道と合流し下山する。

 

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駐車場に無事到着。

直ぐ近くに、アポイ山荘という宿泊施設があって日帰り入浴やレストランでの食事もできるのでお世話になった。

登山の後の温泉は気持ちいい!

GPSログ

距離10キロ強、累積標高800弱だった。

特に5合目からは低山らしからぬ岩稜帯もあり流石ジオパークという印象だ。

ユネスコ世界ジオパークアポイ岳

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日本ジオパークは、全国に46ヶ所あるが、そのうち世界ジオパークに認定されているのは10ヶ所で、アポイ岳はその一つらしい。

以下、ジオパーク委員会のホームページから

ジオパークというのは、地質学的重要性を有するサイトや景観が、保護・教育・持続可能な開発が一体となった概念によって管理された、単一の、統合された地理的領域です。

アポイ岳ジオパーク

メインテーマは「地球深部からの贈りものがつなぐ大地と自然と人々の物語」。日高山脈は約1,300万年前に起きた、2つの大陸プレートの衝突によってできました。その衝突の際、地殻の下にあるマントルの一部が突き上げられるように地上に現れたのが「幌満かんらん岩体」、つまりアポイ岳です。アポイ岳周辺には、地球深部のマントルの情報をそのまま持っている新鮮なかんらん岩が広がっており、世界的に注目されています。

・・・何か難しいが、そういうことらしい。

日高山脈襟裳十勝国立公園誕生

昨日、コインランドリーで管理人のお兄ちゃんから聞いたが、昨日(6/25)付けで、今まで国定公園だったのが、国立公園になったらしい。

ということで、ググったら、確かに、日高山脈一帯、アポイ岳豊似湖襟裳岬やその周辺海域等が新たに国立公園に指定された・・・とある。

国定公園と国立公園、何が違うか分からんが、2軍から1軍に上がったようなもので、要は格が上がったということだろう。

襟裳岬

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折角なので、登山口から30キロ、車を飛ばし襟裳岬にやってきた。

 

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襟裳岬は、日高山脈が次第に標高を下げ、そのまま太平洋に沈んでいったもので、荒波に洗われているにもかかわらず、遠く2キロメートル沖まで岩礁地平等が続いている。

2年前に神威岬に行ったが、同等に素晴らしい景観だ。

折角なので岬の先端まで歩いてみる。

 

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あの岩礁地にゼニガタアザラシがいるが肉眼では見えない。(展望台の双眼鏡では見えたらしい。)

右の写真は、岐阜県から北海道に農業研修で来ているというお嬢さんから撮ってもらった。

今、ピーマンを作っているらしい、どうでもいいが、プランターでもできるだろう・・・。

明日は、帯広に行って豚丼でも食うか!