鳥海山は山形県と秋田県にまたがる火山で、山頂部は山形県だそう。
日本海まで裾野を広げた独立峰なので、「出羽富士」と称されるとか、また、日本百名山でもあり、著者の深田久弥は「山容秀麗という資格では、鳥海山は他に落ちない」と紹介している。
ということで、この東北が誇る名峰に登ことにした。
この山の最高地点は、標高2,236mの新山だ。
登山コースは、何コースもあるが、日本海の展望が望める鉾立口から登ることにした。
山頂までの所要時間は5時間。長い!
登山口の様子、朝の7時少し前、駐車場は数か所あるが、既に満車。
今日は、3連休中日の8日、昨日は雨、明日も雨予報なので、一挙に押しかけた感じだ。
僕も出遅れた、6時位には出発すべきだった。
天気は晴れ予報だが、深夜まで雨が降っていたし、まだ、雲が晴れない。
少し雲が上がった、日本海が見える。このコースを選んだ理由だ、素晴らしい。
1時間40分くらい登ると御浜小屋に着く、みんなカメラを持って雲が晴れるのを待っているが、目的はこの鳥海湖、これは所謂火山湖で、鳥海山のシンボル的存在だとか、雲が晴れて良かった。
雲の奴は気まぐれに被ったり晴れたりだ。
山頂が僅かに見える、雪が被っている。
何と初冠雪らしい。初冠雪の日に登れるとはラッキーだ。
草紅葉が綺麗だ。
何という絶景、はるばる来て良かった!
雪だ、一度谷に下り、左の頂を目指し登り返す。
アルプスでも歩いているかのような光景だ。
鳥海山山頂直下の小屋に着いた、ここまで約4時間かかっている。
ここには、鳥海山大物忌神社山頂本殿もある、吹き溜まりになっているので30㎝ほどの積雪がある。
山頂は、あの頂の向こう側だ、一本道で登山道が混んでいるということで、少し腹ごしらえをする。
いざ、山頂へ!
富士山並みの混み具合だ、離合場所があまりないので、下りの人に待ってもらったり、上りが待ったりの繰り返しで時間がかかる。
岩の間を滑り降りて、その向こうに見えるのが山頂だ。
僕もそうだが、ほとんどの人は、チェーンスパイクなど履いていない。まだ、気温も高いし凍っていないから、滑りながらも何とか歩ける、しかし、冷や冷やものだ。
山頂は狭まく7〜8人ほどしか立てない。
直下で待っているので、登ったら、変わる代わる写真を撮りあって、下山する。
山頂の滞在時間約5分!
山頂から外輪山方向の雪景。
本来なら、月山や、岩木山、八幡平、早池峰山などの東北の名峰が見渡せるはずだ。
下山中、振り返って初冠雪の鳥海山、よくあんな所登ったなぁ!
駐車場に戻ってきた。
しかし、この鉾立というところの眺望は素晴らしい、一日まったりできそう。
GPSログ
標高差は1,100m程度だが、かなりの登り返しがあるので、累積標高は1,378mになった。
距離は約15km、雪や渋滞もあり山頂までは5時間近くかかったが、素晴らしい山だった。
初冠雪の日に登ったというのも印象的で、雪で滑って滑落したら洒落にならないので、細心の注意を払いながらもヒヤヒヤするところもあり、色んな意味で記憶に残る山行になった。
結局、6時55分に出発し、16時06分下山、9時間強この山で遊ばせてもらった、感謝だ!