僕の車はバンコンタイプのキャンピングカーだが、水道の給水レバーに不具合が出たので、販売店で修理してもらった。
その販売店での雑談では、今、キャンピングカーの納車には1年半から2年半かかるらしい。
車の生産は新型コロナの拡大や半導体不足で大幅な減産を強いられ、新車の納車遅れが深刻になっているが、キャンピングカーの納車遅れは、それとは違うみたいだ。
何故納車に時間がかかるのか
キャンピングカーは、制作する専門のビルダーが全国に約60社位ある。
そのビルダーは、車メーカーからベース車を仕入れ、注文に応じて手作り生産している。
キャンピングカーの購入者が増えているので、手作り生産が間に合わないということだ。
僕が買った約1年半程前は、納車まで最短で7ヶ月だった。同じビルダーで今は1年半待ちらしい。
僕が通ってる販売店は15社のキャンピングカービルダーの車を扱っている。
ビルダーは、月に10台作れるところもあれば、月に3台程度しか作れないところもある。
注文が増えると規模の小さいビルダーほど納車時期が伸びることになるというわけだ。
キャンピングカーの保有台数は右肩上がり
日本RV協会(横浜市)というのがある。これは、キャンピングカーの普及促進からユーザーサポートまで行なっている一般社団法人だが、ここが発行している「キャンピングカー白書2021」によると、グラフのとおり国内のキャンピングカー保有台数は2016年に10万台を超えて以降、順調に数値を伸ばしていて、2020年の販売総額は過去最高の582億円となったらしい。今年はさらに伸ばしているだろう。
現役世代のユーザーも増加
以前のキャンピングカーユーザーは、僕みたいな仕事を引退した年寄りが中心だったが、最近は、現役世代のユーザーも増えているらしい。
中古キャンピングカーの値段も高騰
キャンピングカーの市場が拡大して新車の納入が遅れていれば当然ながら中古車の価格も高騰していく。
新車の納入が2年近く待たされるのであれば、程度のいい中古車を探す方が手っ取り早い。需要が増えれば当然ながら値段も上がる。
そもそもキャンピングカーは中古車でも値段があまり落ちない。その上この現状だ、何と2〜3年落ちで新車の価格とあまり変わらないそうだ。
キャンプ人気
新型コロナの感染拡大も後押ししているが、昨今のキャンプ人気は周知の通りだ。
キャンプ大好き芸人なんかも出現して、YouTubeのキャンプ動画も人気のようだ。
キャンピング用品もかなり充実しているし、ネットで情報も直ぐに手に入る。
キャンプは、家族でも楽しめるし、一人でもいい、犬などのペット連れでもOKなのも人気の要因かもしれない。
増えている自然災害などの時もキャンピングカーがあれば安心だ、また、最近は軽キャンのモデルも増えている。
軽キャンは、軽自動車のワゴンやバン、トラックをベースに作られたキャンピングカーだが、200〜400万程度なので手が届きやすい。現役世代のユーザー増加の要因とも思える。
それにしても、2年も待たされたら大変だ、乗っている車はもう一回車検が必要になる。
販売店の人からも言われたが、良い時期に購入して幸いだった。