セルインメイ
何を書きたいかというと、経済は更に悪化し、働き方も変化してくる。そういう心構えを持って変化に対応していくことが大切だ。ということを書いておきたい。
5月に入って頭に浮かんだのは、セルインメイという言葉だ。僕は、金もないのに経済には何故か詳しい。セルインメイ(Sell in May)というのは株式用語だ。
これは、特にアメリカの過去の株価を見ると5月からの夏場は、調整局面に入って下落相場になるので株は売っておけという意味だ。
実は、セルインメイの後に続く言葉がある。英語は不得意なので、英文は忘れたが、意味は”9月まで戻るな”ということで、9月までは下落相場が続くと言った意味だったと認識している。
何故、そんなことが起きるかというと、海外の機関投資家が夏休みに入るので大口の買いが入らないとも言われるが、真実は分からない。
それはどうでもいいが、毎年そういうことが起きるわけではない。理解しておくべきことは、株価はネガティブに動きやすく、変動も大きいということだ。
株価なんて関係ない人も多いだろうが、株価が下がって企業価値が下がれば倒産企業が増えることになる。
緊急事態宣言の延長
緊急事態宣言の延長や今後の政府決定の方向性は、専門家会議の影響が強い。専門家会議のメンバーは、感染症の専門家だったり全て医学会の人間だ。
世論もその方向性に向いてるようだ。経済面から見ると、この方向性はかなりのマイナスに働くが、金より命といった道徳的な判断だろう。
二番底が来ると思う
株価に二番底という言葉がある。景気が悪化して株価が下落し一旦底を打った後、好転し、再度下落して底を付ける。その二番目の底のことだ。僕は、6月中にも二番底が来ると思っている。
多くの世界的な株価の下落局面では、二番底が来ている。経済に大きな影響が出るとして一旦下落し、実体経済に影響が出始めて再度下落し、二番底を打つという構図だ。
今の株価は、50%近く回復しているが、現実の企業価値と乖離している。セルインメイや緊急事態宣言の延長は、二番底の方向に向いている。来ると仮定すれば、ゴールデンウィーク開けから、その局面が見えてくるかもしれない。
今、気になっているニュースは、アメリカが新型コロナの発生源が武漢の研究所ではないかと追求していることだ。
結果がどうなるかわからないが、連休中に何か関連ニュースが出れば、連休明けの株価にはかなりのインパクトになる。米中経済戦争・・・といった見出しが目に浮かぶ。中国に対する圧力は、全世界に波及していく、経済にとってはネガティブ要因だ。
生活や働き方も変わって行く
新型コロナが終息に向かったとしても、即、元どおりの生活には戻らない。ワクチンが開発され、一般市民レベルまで接種可能にならないと無理だ。ニュースを見ていると、それには、2年以上はかかりそうだ。
何とか営業を続けている飲食、小売、旅行業界などには、試練の2年間となってしまう。
会社も更なるIT化が進みそうだ。経団連の会長だったか、印鑑不要論を上げていた。今後は、ペーパレス化やビデオ会議も進みそうだ。時代の変化についていけない企業は淘汰されていく感がある。
一般家庭でも、ネットフリックスなどのネット動画が急速に普及してる。通信面でも5Gとか6Gとか言っている。よく知らないが、在宅勤務などのテレワークが進むのは間違いない。そういう方向に進まざるを得ない世の中になると思う。
変化に対応しないと
特に日本人は変化を嫌う民族のようだ。時代は変化しているのに、いつまでも今の生活を維持しようとしたがる。
失われた20年とか30年とか言われるが、その間に中国からGTPで抜かれ、アメリカは、「GAFA」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)が世界をリードしている。
日本の時間軸はほとんど動いていない。人も会社も変化に対応できないと淘汰される時代だ。
5月の初っぱなから縁起でもない、株価の下落から、今後の生活の変化予想を書いて見たが、経済面から見ると、おおよその人が想定しているよりも不況が進む可能性が高いと思っている。
僕は働いていないので、影響も間接的だが、逆に冷静に分析できる。タイトルの通り、「最悪を想定し、最善を尽くす」ことは大切だ。僕の見通しが大きく外れることを期待する。