老いてたまるか!

残された人生で今が一番若い!山旅と雑記のブログ

ストレッチの歴史と効果

僕は体が硬い。8年間スポーツクラブに通ってランニング前後にストレッチをしていたが、ストレッチに柔軟性を高める効果があるとは思えない。

ストレッチの歴史

ストレッチはヨガをヒントに素人が作ったって知ってるだろうか。約50年前、アメリカのボブ・アンダーソンという人が考案したとされているが・・・。

ボブ・アンダーソンは、当時20代前半で、体重が90キロ近くあり、ダイエットのためランニングを始めたそうだが、体が硬いので怪我をしないようにと始めたのがストレッチだ。

体の硬いアンダーソンが目をつけたのがヨガで、ヨガはインド発祥なので、当時のアメリカには全く普及していなかった。ヨガの存在を知ったアンダーソンが、ヨガのポーズを真似しようとしたが、とてもできない。

そこで、自分でできる範囲の動きを体操がわりに取り入れた。それを自慢げに近所の人に教えていたところ、評判になったらしい。

その評判に目をつけたのが金になると思った出版社だ。当時世界では、プロスポーツやオリンピックで勝つための運動の質と量が高度になっていて、大学でスポーツを科学的に研究するところが出た。その大学で筋肉をケアするために使っていた言葉が”ストレッチ(伸ばす)”だった。

その言葉を引用し、「STRETCHING」という本を出版したら、バカ売れしたという流れだ。その後は、プロのトレーナーみたいな奴や引退したスポーツ選手なんかが追随し、DVDの時代になって世界中に広がった。

ストレッチの種類

ストレッチの効果は、そもそも体の緊張をほぐすことだ。15年ほど前だろうか、ストレッチは効果がないという論文が発表された。

その理由は、ストレッチはヨガと同じく息を止めないで行うので、副交感神経が優位になり心が穏やかになり、筋肉が緩む。結果、運動のパホーマンスが上がらくなるというものだ。

その後、その論文が徐々に指示されるようになり、怪我の予防にもならないという話が主流になってくる。そして、動的ストレッチと静的ストレッチという言葉が出てきた。動的ストレッチというのは、簡単にいうと反動をつけて筋肉の可動域を広げる以前からあるラジオ体操に近い。これは、心拍数や血流量を増やして体温を上げ、その後の運動のパホーマンスを上げる効果があるとされる。静的ストレッチは、以前からある柔軟性を高めるストレッチで終了体操に近い。

僕の経験

僕は、週に2回5キロのランニングをしていたが、その前後に軽いストレッチをしていた。運動前は、動的ストレッチ4〜5分、運動後は、静的ストレッチ10分程度の軽いものだ。

それでも、ストレッチをした翌日には、関節部分の硬直感と僅かな痛みがある。ほんとに軽いストレッチでそうなる。

続ければ、少しは柔らかくなるだろうと続けていたが、8年間やっても全く変わっていない。ただ、年齢とともに硬くなるのを現状維持に止めているという効果はあるかもしれない。還暦だし!

僕の感覚では、運動前は、動的ストレッチと体幹レーニングが良いように思う。

偉そうに書いているが、僕のお遊び程度の運動では、動的ストレッチでパホーマンスが上がるかどうかは分からない。ただ、体幹レーニングをしてランニングすると楽だ。体がブレない感がある。

運動後の静的ストレッチは、書いている通り逆に翌日、関節の凝り感が残るが、柔軟性への効果はほぼないと思う。

これは、おそらく年齢的な問題だろう。歳を取ると関節や筋肉の柔軟性がなくなって体が硬くなっていく。硬くなっている体を必死で虐めている感じがする。柔軟性を高めるなら、10代にしっかりやるべきだろう。

それでも静的ストレッチも続ける

運動選手は体の硬い選手が多い。水泳の北島康介は、前屈(立って指先を床につけるやつ)は+30センチ出そうだ。(−30センチじゃない。)それでも、あれだけパフォーマンスができる。

理由は、骨と筋肉を繋ぐ腱が非常に強いためらしい。比較的、女性に体の柔らかい人が多いのは、この腱が弱いからで、運動選手は腱が強いので体も硬くなる。

体が硬いのは、生まれ持ったもので、若い時に柔軟性を高めるのは良いが、歳を取ってやり方を間違えると、逆に腱や筋肉を傷める。

それでも僕は、家で軽い静的ストレッチをしている。それは、柔軟性を高めるためではなく、血流をよくするためだ。

新型コロナの影響で、外出もままならない。でも家でじっとしておくのは、良くない。家も車も体も使わないと直ぐに劣化する。少しでも関節を動かして血流を促せば、体もポジティブになってくれる。