右田ヶ岳(みぎたがだけ)は、山口県防府市にある標高426mの低山だ。
昨日、佐賀県の自宅を出て、ぶらっと北上しながら、中国地方の山情報を調べていたが、低山にもかかわらずこの山は人気があるようだ。
登山アプリのYAMAPで、中国地方の登山ランキングで鳥取の大山についで2位になっている。(ヤマレコでは10位にも入っていない。)
2号線を北上するなら通り道だし、登ってみることにした。
登山ルートもいくつかあるようだが、一番ポピュラーなルートを登って周回することにした。(右回りルート)
麓から見た右田ヶ岳だが、低山には珍しい花崗岩の岩肌が目を引く。
左からコブを二つ越えて山頂を目指す。
登山口の駐車場は、3ヶ所ほどあるようで、一番ポピュラーなのは、右田小学校に隣接する駐車場みたいだが、よく分からず、歩いて5分位のところにある駐車場に止めた。
ここも登山者用の駐車場だ、どちらも30台程度は止められる。
ここにはトイレはないが、右田小学校横の駐車場は、登山者用に小学校の西側トイレを開放しているらしい。そういうのも珍しい。
登山口は、天徳寺というお寺の境内を通っていく、中々立派なお寺だ。曹洞宗のお寺のようで源頼朝の創建らしい。
境内を左に巻くと登山口がある。最初は、石段だ。
この磨崖仏は、三十三観音と言って、登山口から中腹の石船山の間の自然石に、三十三体の観音様が彫られている。
その昔、観音様を信仰する人たちが、家門の繁栄や健康を祈って彫ったものらしい。
観音様を過ぎると、荒々しい岩稜帯の登山道を登るのみだ。
登山道からは、防府市内の展望が抜群だ。
とても400メートル強の低山とは思えない、岩肌の光景だ。
さらに、岩肌の登山道を進んでいく、瀬戸内海が見える高さまで登ってきた。もう一息だ。
山頂に到着!山頂には国旗がたなびいている。これも珍しい。
折角なので、記念撮影!
この季節、異例の暑さで9時前だが20度位はありそうだ。
この山は、思いのほか時間がかかった、標高差400メートル強だが、1時間半近くかかった。標高差以上の上りごたえがある。
迫力ある露出した岩肌やそれに彫られた観音様、そして山頂の国旗が特徴的な山だが、何よりアクセスがいいのも人気の一つだろう。
遺構は見当たらないが、その昔山城もあったらしい、4キロほどの山行だったが、面白い山だった。