稲尾岳
この山は、鹿児島県大隅半島の南端に位置する九州百名山の一座だ。
鹿児島の山と言えば、霧島山か開聞岳だが、何度も登ったことがあるので、ほとんど足を運ばない大隅半島に来てみた。
登山口は、稲尾岳ビジターセンターの近くなので、ここに車を止める。
トイレを借りていると職員さんが出てきて登山コースなどを聞かれ、所定の紙に名前と県を記入し出発する。
登山口は、ビジターセンターから100mほどのところで、4〜5台分の駐車スペースがある。トイレを借りなければ、ここに止めてもいいだろう。
少し進むと東屋があって本格的な登山道に入る。
コースは、西口コースを行く、帰りに滝巡りコースに回る方法もあるが、この後、佐多岬に行く予定なので、西口コース往復にした。
最初は、川沿いを歩く、水量は少ないので靴は濡れない。
川の源という立て札が立っている。
川の名前は書いていないが、源流の碑みたいだ。
ここから先は、細い樹林帯の中を歩く、道は細いが歩きやすい。
自然石展望台というところに出た。天気が良ければ種子島が見えるはずだが、雲がかかっている。
左の山が稲尾岳だ。実は、この場所が唯一展望がひらけている場所で、後は山頂も展望がない。
ここは、枯木というところで、標高は959mで、二等三角点がある。
実は、目的地の稲尾岳は標高930mなのでここよりも低い。
一旦下って、登り返すと稲尾岳山頂に着く。
山頂付近を探すが山頂の標識などは立っておらず、この稲尾神社の小ちゃな鳥居と小さな祠があるのみだ。
自撮りすると鳥居の小ささが分かる、50センチくらいだろう。
正月には、初日の出の参拝に訪れる・・・と書いてあるが、展望もないのに?と言いたくなる。
山頂の少し手前に大きな岩があってそこに登ってみると、少し展望があった。
しかし、これも南側なので、日の出は見えないはず。
帰りに、唯一展望がある自然石展望台に再度寄ってみた。
実は、この一帯は、西日本最大級の照葉樹林らしい・・・なのでビジターセンターも正式には、「鹿児島県照葉樹の森・稲尾岳ビジターセンター」になっている。
照葉樹?よく分からないが、一年中茂っていて、温かい地方に多いらしい。
無事に、ビジターセンターに帰ってきた。
山頂に展望がないのは残念だが、照葉樹の樹林帯は、日光は殆ど届かず、湿気が多く、苔むしているところも多い、やはり南国を感じる面白い山だった。
佐多岬
佐多岬は、大隅半島の南端に位置する本土最南端の岬で、今まで来たことがなかった。
実は、稲尾岳に登ったのもここに来てみたかったからだ。
稲尾岳から約35キロ、なかなかの山道を飛ばして駐車場に着いた。
写真は、ガジュマルの木だ、南国らしい。
駐車場の展望所からの写真。
右上に少し見えるが展望台があるので行ってみる。
トンネルをくぐり800mほど歩くと展望台に着く。
灯台。
開聞岳、山には登るが遠くからその山容を見ることは少ない、綺麗だ。
初めての佐多岬で満足したが、やはり遠かった。