福島県にいたが、週明けには佐賀の自宅に帰らないといけないので、九州に向けダラダラと南進し岐阜県に入った。
もうひと山登りたいどころだが、あいにくの天気だ。
どうしようと地図を見ていたら、国宝犬山城が近くにあるではないか、個人的に古い建物が好きなので、行ってみることにした。
犬山城
石垣の間の坂道を進み、入場料を払って門をくぐると、立派な天守が現れる。
この天守は、望楼型、三重四階地下二階、複合式天守というらしい。
要は、外観は3重だが、内部は四階地下二階構造になっていて、最上階には廻縁がある。
その廻縁に出てみる。
この城は木曽川沿いの小高い山に建てられているので、その眺めは絶景だ、木曽川やかつての城下町が一望できる。
歴史
犬山城は、織田信長の叔父である織田信康が1537年に築城したと伝えられていて、天守は、現存する日本最古の様式として国宝に指定されている。
城主は目まぐるしく入れ替わったらしいが、そもそも、中山道、木曽街道に通じ、木曽川による交易など、戦国時代を通じて重要な拠点であったことは間違いない。
信長・秀吉・家康が奪い合い、歴史の荒波を生き残った城ということだ。
現存天守は十二城あるが、国宝に指定されている天守は五城で、その一つがこの犬山城だが、他はというと、姫路城、松本城、松江城、彦根城だ。
彦根城は近いぞ・・ということで、車を飛ばし”ひこにゃん”で有名な滋賀県彦根市に向かうことにした。
彦根城
どうでもいいが、駐車場が高い、1,000円だ。(犬山城は300円だったのに。)
表門から入り、石垣の間の階段を登っていくが、結構長い、敷地が広いということだ。
さすが国宝、立派な天守だ。
この城は、1604年の築城で築城主は井伊直継(徳川四天王の一人、井伊直政の長男)で、14代にわたって藩主を務めたらしい。
この天守は、三重三階地下一階で、写真では分からないが、犬山城と比べるとかなり大きく、最上階には、廻縁があるが、ここの廻縁には出ることができない。
内部には、隠し部屋や鉄砲玉から守るための二重壁があったりなどの工夫がされている。
彦根城の入場券は、堀の外にある「玄宮園」という日本庭園とセット購入になっているので、入ってみた。
池泉回遊式庭園という作りらしく、池には橋があり、回遊して茶屋に誘導する作りのようだ。要は、大名の社交場という訳だ。
今日は、小雨が降っていたし、土曜日で人出も多かったので、足早に見て回ったが、月明かりに照らされた彦根城は「琵琶湖八景」に選出されるほど美しいらしい、今から暑くなるので、そういう楽しみ方もいいかもしれない。