篠山は、高知県と愛媛県の西部県境にそびえる標高1,065mの山だ。
足摺宇和海国立公園の一部で、日本300名山にも選定されている。
先日登った”三本杭”と距離的にも近く折角なので登ってみることにした。
登山口は、篠山登山口第一駐車場から登ることにしたが、ここは、昔の表参道の8号目に当たるらしく、山頂までは40〜50分で着く。
もう1箇所、やけ滝登山口というのがあって、そこからだと山頂まで2時間程度らしいが、足が張っているので今回は楽をすることにした。
駐車場正面の登山口から入ると、直ぐに山頂まで1000mの表示がある。
これは、100mごと表示してある。
山頂に神社があるので、登山道も整備されていて歩きやすい。
約半分ほど登ったところには水場もある。
残り300mの表示のところには、観世音寺跡がる。
神仏習合の時代は、山頂に神社があり、ここに寺があったということだが、神仏分離で廃寺になっている。
篠山神社〜古くは篠山三所大権現と称し、用命天皇の勅願により開山、平城天皇の大同年間には弘法大師が来山し、天下泰平五穀成熟と祈願した遺跡があるらしい。
古くは山岳信仰の霊地として栄えていたということだ。
神社の裏手に山頂がある。
山頂に立つ石柱には、表裏で南伊予国、北土佐国とあるが、この山を巡ってしばしば伊予、土佐の境界争いが繰り返されてきたらしい。
山頂からの展望も素晴らしく、宇和島の海が一望できる他、天気が良ければ九州まで見渡せるらしい。
無事、駐車場に戻ってきた、僕の車だけだ。
アクセス
ここはアクセスが良くないので、平日に来る人はほとんどいないだろう。
高知、愛媛両県からスカイラインが通じているが、山行記録によると、高知県側からは悪路なので、愛媛県側を推奨されている。
ということで、宇和島から4号線、篠山トンネル、県道332号線を通り登山口に至った。
高知県側の382号線が良くないらしい。
と言っても、332号も舗装路ではあるが、車一台やっと通る道幅で、路面には落石が多く、乗り上げないよう気をつけて通らないといけない。
僕の車は、ハイエースのワイドなので、対向車が来たら終わりだが来なくてよかった。
GPSログ
駐車場奥のトイレは、身障者用まで完備された立派なもので、さらに奥に進むと、篠山山荘(閉鎖されている。)の建物がある。
かつての賑わいを感じるし、山岳信仰の歴史を感じる山だった。
アケボノツツジの群生で有名らしいので、もう少し早い時期だったらまた違った雰囲気があっただろう。