東鳳翩山(ひがしほうべんざん)
山口県山口市と萩市に跨るこの山は、734.2メートルの低山ながら新日本百名山の一座に数えられている。
久しぶりにキャンピングカーで旅に出て、九州から山口県に入ったので、登ってみることにした。
コース
先にGPSログからコースを表示すると下の湖のところから時計回りで回った。
登りは、一番ポピュラーな二ツ堂登山口から山頂に至り、下りは板堂峠(右上)に下る。
この峠は、萩往還という江戸時代に整備された街道跡で、史跡探訪がてら回って見ることにした。
駐車場
車は、登山口から10分ほど手前の錦鶏湖グラウンド駐車場というところに停める。
ここにはトイレもあり、この上にも20数台停められる駐車場がある。
登山口〜山頂
林道を進むと登山口がある。
登山道は、良く整備されているので、木の根っこや石に躓くこともない。
また、急勾配もなく登りやすい。
駐車場から山頂までの標高差は丁度600メートル程度、90分ほどの行程だ。
山頂
素晴らしい!360度のパノラマだ。
山口市内から瀬戸内海まで見える、空気が澄んでいれば九州も見えるとか。
山頂には9時ころ到着した、途中で3人の方とすれ違ったが誰もいないので、自撮り。
山頂から板堂峠
歩きやすい尾根道、小刻みに登り下りを繰り返していくとショウゲン山分岐に着く、10分程度登るとショウゲン山があるので行ってみたが、危うく通り過ぎるところだった。
要は、縦走路のピークの一つで道標も劣化して文字が見えない、見回すと反対側に小さな表示板があった。
板堂峠に降りてきた。
萩往還を歩く
萩往還とは
日本海側の萩(萩市)と瀬戸内海側の三田尻港(防府市)をほぼ直線で結ぶ全長約53kmの街道で、成り立ちは、関ヶ原の戦いで敗れた毛利氏が萩城を築いたのち、参勤交代のため整備したのが始まりとか。
以来、武士や庶民が行き交うようになり、山陰と山陽を結ぶ重要な交通路として発展し、幕末には、吉田松陰をはじめとする維新の志士が駆け抜け、歴史の上で重要な役割を果たしたらしい。
しかし、その大部分は国道などの公道となり、僕が歩いたところは残された貴重な街道跡だ。
道幅は広く、石畳の風情もいい。
途中、キンチヂミの清水(湧水)、一貫石(大きな石)、一ノ坂一里塚跡(萩往還の中間地点)、六軒茶屋跡(藩主などが長時間休憩した場所)などの史跡がある。
駐車場に戻ってきた。10キロ強歩いたし、低山だがいい運動になったし、萩往還を歩けたのも良かった。
どうでも良いが、東鳳翩山(ひがしほうべんざん)とは言われのありそうな名前だと思ってググってみると、方便山と言っていたのが鳳翩という字に変わったらしく、何でも地元周訪生まれの儒学者片山鳳翩からとったとされているとか・・・自分の名前が山の名前になるとは・・・、逆に山が好きで自分の息子に穂高とつけた人もいたが・・・。