今年の初登りは何処にしようかと考えていたが、今まで行ったことがない長崎の七高山巡りに行くことにした。
七高山巡りとは何ぞや
江戸時代、長崎では正月の2日から15日頃までの間に1年間の無病息災を願い、市街を囲む七つの山をわらじ履きで1日かけて巡拝する慣わしがあったらしく、それが七高山巡り(しちこうさんめぐり)と呼ばれて継承されているとのことだ。
七つの山とは、金比羅山、七面山、烽火山、秋葉山、豊前坊、彦山、愛宕山のことで、最高峰は烽火山(ほうかざん)の426mの山だ、いずれも低山だが全長15キロ強で約7時間の行程なので、結構な山行になる。
金比羅山
出発点は、諏訪神社だが車は、近くにある長崎市営桜町駐車場に停めた。ここは、土日祝は最大730円なので便利だ。
登ったのは、昨日の成人の日だったが、遅く帰宅し疲れたので一夜明けて書いている。
駐車場から諏訪神社まで1キロ程度だ。
諏訪神社は長崎市民の守り神として知られていて「おすわさん」の愛称で親しまれているらしい。
スタート地点の一ノ鳥居をくぐって諏訪神社に参拝する。
次に金刀比羅神社に向かうが、道路の真ん中に諏訪神社の御神木が立ち並ぶ上り坂だ・・・面白い。
立山公園というところを過ぎ、金刀比羅神社の鳥居をくぐり登山道に入ると金刀比羅神社に着く、参拝して金比羅山山頂を目指す。
途中、ドンク岩というのがある、ドングとはかえるのことらしい。
1時間強で366mの山頂に着く、ここからは、長崎市内・長崎湾が一望できる・・・素晴らしい。
諏訪神社に多くのハイカーが集まっていたが、多くはここまでの往復みたいだ。
反対方向に下山し、綺麗な竹林を過ぎると室生寺がある。
そこを過ぎると西山ダムに出る、次はあの山か!
七面山、烽火山、秋葉山
片淵近隣公園から登山道に入り七面山妙光寺を目指す。
妙光寺には長坂と言われる108段の階段がある。一段登るごとに煩悩が消滅するらしい。
その先にも葛折の階段が続くが、かつてはシーボルトも歩いたというこの歴史深い階段を進むと七面山妙高寺に着く。
七面山というのは山の名ではなく、七面山妙高寺という寺の山号らしい。
参拝後、ルート最高峰の烽火山を目指す。
全コースで一番の急登を登ると標高426mの烽火山に着く。
ここには、かま跡があって外国船が近づくと「のろし」をあげて知らせたらしい。
烽火山という名前の由来だろう。
ここで長崎の港を眺めながら昼食休憩した。
昼食は、セブンで買った「大きいおにぎり」を頬張った。普通のおにぎりは200キロカロリー程度だが、このおにぎりは422キロカロリーあるので、2個食べればカツ丼並みのカロリーが得られる。
先に進むと秋葉山の秋葉大権現に着く、この付近に江戸時代に建てられた七高山の石柱があったらしいが、気づかず通過してしまった。
山を下ると珍しい石の山門がある妙相寺がある。先に進むと本河内高部ダムに出る、次の山は先に見えるとんがった山のようだ。
豊前坊(飯盛山)、彦山
車道を進んでくると案内板がある。鳥居をくぐり豊前坊を目指す。
長崎らしい階段を登っていく。
長い石段を上り詰めると豊前坊飯盛神社に着く。
更に、彦山大権現の鳥居をくぐり先に進むと標高401mの彦山山頂に到着する。
山を下ると最後の山愛宕山が見える。
愛宕山
最後の力を振り絞り石段を上り詰めると山頂にある太郎坊神社に着く、これで七高山巡り達成だ。
ついでに風頭公園
帰る途中、風頭山にある風頭公園に寄った、雲が出てきて写真がイマイチだが、広々としていい公園だ。写真を撮り忘れたが、坂本龍馬の銅像もある。
最後は、坂本龍馬通りを通り、日本最初の商社と言われる亀山社中跡を通り駐車場に戻った。
GPSログ
標高差300メートル強の山を3回登るので、累積標高は1200mを超える。
久しぶりの山だったので疲れたが、長崎らしい石段も歩けたし初詣(長崎には縁もゆかりもないが・・)と初登りの一石二鳥で中々良かった。
以前何度か中華街にある江山楼新館のちゃんぽんを食べに行ったことがあるが、今回は時間がなかった。
平日は登山客も諏訪神社の駐車場(無料)に停めていいらしいので、金比羅山の往復だけでもいいだろう。次に来る時は金比羅山に登って、ちゃんぽんを食べに行くか!