北京オリンピックも終わったので、何処か近場の里山に登ろうと思い、探し出したのが、大根地山(おおねちやま)だ。
この山は 福岡県筑紫野市と飯塚市の境界にある標高652mの山で、鳥栖市の自宅から30分程度のところにある。
山頂直下には大根地神社という由緒ある神社が鎮座しているらしい。
登山口もいくつかあるみたいだが、竜岩自然の家というところから登ることにした。
ここは、宝満川沿いにある筑紫野市の施設でキャンプ場がメインだが、バドミントンやボルダリングが出来る体育館もあるようだ。
敷地も広く景観もいい。夏場は多そうだが、流石に今の時期は、僕みたいな登山者しかいない。
しばらく川沿いの林道を歩き、登山道に入る。
登山道を進むと凍った滝や岩肌に祀られた祠などもあって面白い。
さらに歩きやすい登山道を進むと、また凍った滝があった。
この登山道は、山の北側に位置する。陽が当たらないので気温も上がらず寒い。
大根地神社の手前にトイレっぽい建物があったので覗いてみると水が溜めてある。
土足厳禁とあり、綺麗に掃除している。どうも禊場のようだ。
朱色の鳥居が並んでいる。大根地神社は稲荷神社みたいだ。
大根地神社に到着、なかなか立派な神社だ。
案内によるとこの神社には、大根地大明神、大根地稲荷が祀られており、九州一円の稲荷信仰の聖地だそうだ。かつては英彦山や宝満山の山伏達が峰回りする修験道場だったらしい。
馬(午)の石像も奉納されている。
2月初午の日が稲荷大神が稲荷山に鎮座した日なので、全国の稲荷神社で「初午祭」というお祭りが行われるが、ここも福岡や久留米方面などから、福徳開運、商売繁盛、五穀豊穣を願い多数の参詣者がいるようだ。
大根地神社から先に進むと山頂に着く、登山口から90分程度だ。
このピークは、丸く十分な休憩スペースもあり展望もいい。あいにく時折小雪が舞う天気だったので、一服して先に進んだが、春先に来て寝転びたい感じだ。
下山は、尾根道を下る別ルートを降りてみた。
いくつか滑りそうな急坂もあるが、踏み跡はしっかりしていて問題ない。
累積標高は約500mで距離約7キロ、登り約90分、下り約60分の山行だったが、登山道も整備されていて総じて登りやすい山だった。
寒いと山頂でゆっくり昼飯という訳にも行かない。春が待ち遠しい限りだ。