この映画は、クリント・イーストウッドが監督・主演を務めた最新作で、1月中旬に公開されている。
まず、驚いたのはあの歳で主演映画を撮ったことだ、ググってみると91歳だ。
クリント・イーストウッドと言えば、西部劇やダーティハリーシリーズで名を馳せた役者で、その後は自ら制作会社を立上げて、監督や主演映画を発表している。確か何処かの市長もしたはずだ。
前作の「運び屋」の時、既に80代半ばだったので役者卒業だろうと思っていたが、また作るとは・・・見に行かないわけにはいかないだろう。
ストーリー
クリント・イーストウッド演じるマイクは、ロデオ界の元スターで落馬事故をきっかけに家族とも別れ、今は落ちぶれて競走馬の種付けをしている。
ある日、元雇用主にメキシコで別れた妻に虐待を受けている息子(ラフォ)を誘拐するよう頼まれ、単身メキシコに向かう。
マイクはそのラフォを連れ出し、二人でテキサスを目指すことになるが、さまざまな困難が待っているというストーリーだ。
因みに、題名のマッチョは、少年ラフォが飼っている闘鶏のニワトリの名前だ。
感想
近年の主演作である、グラン・トリノや運び屋と比較すると引き込まれるようなインパクトのある作品ではない。
どこか懐かしい西部劇テイストのあるヒューマンストーリーで、肩の力を抜いて見れる映画だ。
50年ほど前の小説が原作らしいが、最近はアメコミやアカデミー賞狙いの芸術性に富んだ作品が注目される中では、ほのぼのとした作品で個人的には好みの作品だった。
公開から2週間が経っていて上映も一日1本になっていた。平日でコロナ禍というのもあるだろうが鑑賞者は僕を入れて年寄り5人だったのは少し寂しい気がする。
評価云々よりも90過ぎて、監督する者はいるとしても、主演までする奴がどこにいる、先ほど、石原元東京都知事(89歳)が亡くなったというニュースが流れていた、イーストウッドは既に91歳、これが主演映画の最後だろうと考えると見ておかなければいけないだろう・・・。
作品を見に行ったというより、クリント・イーストウッドの生き様に足を運んだと言ったところかもしれない。