今日は天気が良い!
午前中は、少し運動して、洗濯物を片付けて部屋の掃除をした。
部屋が片付くと気分が良いものだ。午後からは、兼ねて見ようと思っていた映画を見に行った。
伝説的名作
この映画の原作は、SF作家フランク・ハーバートによって1965年に出版された”デューン 砂の惑星”で、SF小説界における3大賞のうちの2賞、ヒューゴ賞とネビュラ賞をダブル受賞した名作らしい。
SF小説に興味があるわけではないが、その名作が映画化されらということで見てみようと思った訳だ。
後のSF映画に・・
この原作は、ストーリーがあまりにも壮大なので映像化が難しいとされ、アレハンドロ・ホドロフスキーという監督が、各界から一流のスタッフを集めて1970年代に映画化に挑戦したが、1年間の作業の後、配給元が決まらず壮大に失敗している。
しかし、これが結果として後のSF映画に大きな影響を与えたと言われている。
どういうことかというと、この制作に関わっていたスタッフが、後に数々のSF映画に関わったからだ。
具体的には、エイリアンやスターウォーズ、アバターや風の谷のナウシカも影響を受けたと言われる。
それが、”ホドロフスキーのDUNE”という形で2013年にドキュメンタリー映画になっている。
待望の映画化
この小説は、1984年に、若き日のデイヴィッド・リンチ(後にツイン・ピークスで有名になる。)が”デューン/砂の惑星”として映画化し発表したが、世間一般には失敗作の刻印を押されている。当時、この世界観を出すのは難しかったのだろう。
この後もバトルシップのピーター・バーグ監督や96時間のピエール・モレル監督で映画化が企画されたが、何故か頓挫しているらしい。
映画界においてはいわくつきの、“亡霊のような”小説のようだ。
それが今回、ドゥニ・ビルヌーブ監督によって映画化されたということなので、一層見たくなる。
ストーリー
前語りが長くなったが、一言でいうと、SFスペクタクルアドベンチャーだ。
ストーリーは、遠未来の10191年の宇宙の話で、銀河帝国の皇帝が支配している。スター・ウォーズに似た世界観と思ったらいい。
主人公の父(公爵)が、皇帝に命じられて砂の惑星(デューン)を統治することになる。公爵は主人公である息子ポールとその母と共に惑星に移住するが、そこには広大な砂漠と先住民、そして宿敵の男爵の罠が待ち受けている。
公爵は亡くなるが、主人公ポールとその母親は先住民の助けを借りて何とか逃れるところで映画は終了する。
2時間半程度の作品だが、前編なので後編を期待させる作品には違いない。
感想
別にSF好きという訳ではないが、スター・ウォーズは好きだったので、この世界観には引き込まれた。
キャストも豪華だし、映像、音楽ともに良い出来だと思う。
トンボみたいな航空機が出てきたりする世界観も面白い。
何といっても60年前の古典小説なので、そう思って見ないと理解できないかもしれないが、いずれにしても後編も見たくなる作品には間違いない。
先に書いたように、スター・ウォーズや風の谷のナウシカが、この原作に影響を受けたというのは、見ればすぐに分かる。逆に言えば、この原作がなければ、スター・ウォーズなどの作品は生まれていなかったのでは・・と思うと、見方も変わるだろう。
続編も3作までの構想があるみたいだ、もしかすると、シリーズ化する大作になるかもしれない。