メジャーリーグで大谷翔平が異質の輝きを放っている。
隠居生活は暇だが、BS1で大谷が出場するエンゼルスのメジャリーグ放送があるので、日々楽しみにしている。
スポーツニュースでも日々伝えられているようにオールスター前の前半戦に33本塁打を記録した。
シーズン60本塁打の期待もかかっているが、60本塁打以上打った歴代選手は、運動能力向上薬物であるステロイド時代の選手だ。
実質的にドーピングなしで60本近く打ったとすると、とんでもない事になる。
日ハム時代にもホームランを22本打った。投手として出場する前後の試合は欠場していたので打席数はかなり少なかったはず。バッターに専念すればホームラン王も狙えるだろうにと思っていたが、この男の目指すところはそんなレベルのところではなかったのだろう。
今、大谷が全米で大きな話題となっているのは、ホームラン数でトップを走っているからだけではなく、大谷がピッチャーだということだ。
ピッチャーの身体的負担は非常に大きく、登板した翌日は体はガチガチで動かないらしいが、大谷は登板翌日もバッターとして出場しホームランを打つ、これにメジャーの選手が有りえないと言っているわけで、しかも、エンゼルスのエースとして4勝を上げで、盗塁数もチーム1を記録している。
ピッチャーとバッターの練習が必要なはずだが、どんなスケジュールで練習をしているのだろうか。名だたる大リーガーが調整は不可能に近いとコメントを出している。
MLBオールスター
大谷は、投手と打者でオールスターに選ばれた最初の選手となった。昨日のホームランダービーでは延長戦の末、一回戦で敗れたが、飛距離156メートルの特大弾を打つなどその片鱗を見せた。今日の球宴では先発投手として160キロの速球を投げるなど1回を三者凡退に退けた。打者としてはヒットこそ出なかったが、初球から積極的に振りに行った。期待する活躍とはならなかったが、何はともあれ、オールスターはお祭りなので、後半戦に向けて故障が出ないよう体を休めてもらいたいものだ。
大谷の人間性
大谷が全米で人気を集めているのは、成績だけではなく、彼の人間性にもあるようだ。
僕も何より大谷の人間性に感銘を受けている。
あれだけの活躍をすれば、普通は少なからず人は天狗になりがちだが、大谷の振る舞いは常に謙虚だ。
今日のMLBオールスターでもレッドカーペットにピンクのスーツで歩く選手もいる中、大谷は紺のスーツ姿で奢ったところが全くない。
大谷は、試合中折れたバットを拾って相手に手渡したり、相手選手に対する気遣いを忘れない。グラウンドにゴミが落ちていれば、そっと拾ってズボンの後ろポケットに入れる。
同僚のマイクトラウトは数日前のインタビューで、「彼が残す数字は凄い。でも最も大きなことは彼のフィールド外での行動だ。ダグアウトやクラブハウス、トレーニングルームでのね。本当にインクレディブル。だからメンタル面でも強くいられるのであろう。それは本当にクレイジーなことなんだ」と話している。
原点はマンダラチャート!?
これは、花巻東高校時代の監督・佐々木洋氏が大谷に与えた「目標達成シート」でマンダラチャートと言われるものだが、素晴らしい。
大谷が折れたバットやゴミ拾ったり、謙虚だったり、礼儀正しかったりするのも、このマンダラチャートの「メンタル」、「人間性」、「運」のところを見ると納得させられる 。
今年の4月、大谷が初先発した時に書いたブログだ、この時「活躍に震えた」と書いた。かつてNBAで活躍したマイケルジョーダンやゴルフのタイガーウッズをテレビで見た時と似たものを感じたので”震えた”という表現を使ったが、体に故障が出なければそんなレベルの選手になるかもしれない。