日本赤十字社からメールが・・
僕は、特に献血が好きなわけではなく、ボランティア精神が人一倍強いわけでもないが、献血に行ってきた。
何故かというと、日本赤十字社から11月26日までに献血をお願いしたい・・というメールが届いたからだ。
僕の血液はRhマイナスのO型なのだ。だから、メールアドレスも登録してある。必要な時はメールが届くというわけだ。
今までも何度か献血協力の連絡を受けたことがある。(以前は電話連絡)
この春までは福岡市内に住んでいたので、天神のイムズにある献血ルームに足を運んだものだ。
自分が病気や怪我で輸血することになれば、誰かの血液を貰うことになるわけで、しかも、Rh(ー)という貴重な血液だ、要請があれば受けないわけには行かない。
17日にメールを受診したので、要は10日以内にお願いしたいということだ。
この春に佐賀県の鳥栖市に越してきたので、短かな献血場所が分からない、日本赤十字社のホームページから探していたところ、今日、献血車が鳥栖市の商業施設に来ることが分かったので慌てて行ってきた。
Rh(ー)
1940年、Landsteinerラントシュタイナーと弟子のWienerウィーナーは、人の赤血球にアカゲザル(Rhesus monkey)と共通の血液型抗原があることを発見した。そして、この抗原の有無によって分ける血液型をRh血液型とした。
今日、Rh抗原は非常に複雑だが、 C ・ c ・ D ・ E ・ e などの抗原がよく知られていて、Rh陽性やRh陰性という表現は、これらのうちD抗原がある場合をRh陽性、ない場合をRh陰性としている。
日本人のRh陰性の頻度は0.5%で、白人の頻度15%に比べると相当低い率となっている。
RhマイナスO型の出現率
僕の血液型の出現率は、Rhマイナスは200人に1人、O型は10人に3人だから、RhマイナスO型の出現率は、2000人に3人、つまり666.6人に一人ということになる。
日本人の人口を1億2000万人とすると、その2000分の3だから、18万人となるが、子供や病気で献血できない人を考慮すると日本人で僕と血液を享受できるのは10万人程度だろう。
僕の両親の血液型は、Rh(+)だが、両親それぞれにマイナス要因の遺伝子があれば4分の1の確率でRh(ー)の子供が生まれるらしい。要は劣性遺伝ということだろう。
ちなみに僕には子供が2人いるが、いずれもRh(+)だ。
女性の場合
あまり書きたくないが、Rh(ー)の血液は、Rh(+)血液が混ざるとRh(+)の血液の赤血球を破壊する物質ができるそうなので、Rh(ー)の女性がRh(+)の子供を出産する場合は、”溶血性疾患”の危険があるので、相応の対処が必要だそうだ。
献血のメリット
献血をすると多くの項目の血液検査をしてくれる。
勤めていれば、会社の負担で健康診断を受けれるが、僕みたいに定年退職をして無職の人間が、病院で同等の検査を受ければ、保険が適用されても5000円以上はかかるだろう。
ここ10年ほどは、毎年人間ドックも受けていたが、今年は、定年退職してコロナ禍もあり受けていない。
健康管理について、そうそう神経質ではないし、献血の血液検査に頼るわけではないが、検査項目の数値を確認できれば安心もできるというものだ。
食パンに歯磨き粉も
去年、行ったイムズの献血センターは、飲み放題のドリンクバーやお菓子も数種類置いてあったし、ボールペンを貰った記憶もある。
今日行った献血では、食パンを頂いた、食パンにはライオンズクラブの名前が入っているので協賛しているみたいだ。
また、赤十字センターからは、ポカリやカットバンの他に写真にある歯磨き粉を頂いた。この歯磨き粉はお菓子の詰め合わせと、どちらか片方と言うことだったので、この高級な歯磨き粉を頂いた。
別に、物に釣られるわけでもないが貰えば嬉しいものだ。
相互共助の精神
僕が生まれる以前は、日本にも「売血」と言って”血”を売る文化があったみたいだ。当時、お金のために、名前や年齢をごまかして頻繁に献血を繰り返す人たちがいたらしく、そうすると赤血球の回復が追いつかず、輸血後に肝炎の副作用を起こすことになるそうで、この血液のことは「黄色い血」と呼ばれ、大きな社会問題になり、今の制度に移行したらしい。
世界を見渡せば、今でも売血を行っている国が多くあり、アメリカや中国でもそうで、アメリカでは、20〜30ドル?友達を紹介すれば50ドルといった謝礼が支払われるそうだ。
売血の多くは貧困層の人だろう。そして、その人達の血液を原料として製造される血漿製剤を輸出して関連産業が急成長している・・・。
残念だが、そこには、善悪を超えた現実がある。
日本のように相互共助の精神で献血できないものか!