老いてたまるか!

残された人生で今が一番若い!山旅と雑記のブログ

みちのくを目指す旅 その9 岩手県

三陸海岸

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10月9日青森に宿泊した翌10日、岩手に入り三陸海岸を見ようと思ったが、実際は、三陸自動車道という自動車専用道路があるので、その道路を南下した。

上の図のようにゴジラの背中みたいな海岸線だ。V地形の湾が多く、湾の奥では、津波の力が集中し局地的に被害が増大するのだろう。全国的にこんな海岸線は瀬戸内海ぐらいではないだろうか。

復興工事中

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途中で下道に降りてみたが、まだ、復興工事中のところが多いみたいだ。

中尊寺

天気が回復しない、10日、11日と岩手県を南下しながら道の駅に宿泊、12日も曇りで山岳地域は雲に覆われている。

地図を見ていたら、中尊寺というのが目についた。

遠い昔に”中尊寺金色堂”というのを教科書で見た記憶がある。

ググってみると、天台宗の東北大本山の寺院で、金色堂は国宝建造物第一号、東日本随一の平安仏教美術の宝庫と称される。また、世界文化遺産でもある。

ということで行ってみた。

参道

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参道は数百メートルあるが、最初は杉、本堂の近くになるとイチョウやブナ系の

樹木に覆われている。紅葉はまだ先のようだ。

本堂

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本堂も素晴らしいが、中央にそびえる赤松に目が奪われた。 

 

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本堂のご本尊である釈迦如来、ご本尊の両側には、最澄以来1200年の間受け継がれる”不滅の法灯”が灯されている。

金色堂

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外観の写真だが、この金色堂と国宝や重要文化財が修蔵してある”讃衡蔵”に入るには800円の共通券が必要で、堂内は撮影禁止だ。

WEBから

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券を買って拝観したが、仏教美術の最高峰と言われるものの、文化的教養の無い僕の感想は、絢爛優美、金ピカとしか言いようがない。

漆を塗った上に金箔を貼っているらしい。よくよく見ると、螺鈿(らでん)細工などの漆工芸や彫金が素晴らしいのは何となく分かる。

そもそも、奥州藤原氏が合戦で亡くなった人々の命を平等に供養し、仏国土を建設するため建造されたものらしいが、当時の藤原氏の権力と信仰心が生んだ歴史的財産であることは間違いない。


昨日の昼食 

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鶏バット定食、何となくヘルシーみたいだったので食べてみた。バットとは岩手南部の方言で、「はっと」ということが多いみたいだが、要は”すいとん”だ。
恐らく、いりこ出汁に醤油のスープで、九州で言う団子汁に近いが、団子ではなく平で幅広く伸ばしてあるし、味噌も入っていない。

岩手南部といえば南部鉄器の生産地だ。高級なところへ行けば、多分、南部鉄器の器で出てくるのだろう。

岩手と言えば、ワンコ蕎麦やずんだ餅もあったが食べなかった。またの楽しみとして宮城県に入った。