老いてたまるか!

残された人生で今が一番若い!山旅と雑記のブログ

山の回顧録

立山

立山は、富山県にある山だ。立山黒部アルペンルートが有名で、この時期は”雪の大谷ウォーク”と言って、約20メートルにもなる雪の壁の間を歩くツアーが人気だ。残念ながら今年は中止だろう。

新型コロナが終息したら、登山をしながら全国を旅しようと思っているが、そのきっかけを作った山でもある。

今は外出自粛で、家で写真の整理をしていてこの写真が目についた。10年前に登った思い出深い山なので、載せておく。

 

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立山室堂から富山湾

登山基地でもある立山室堂からの風景だが、標高が2450メートルもあるのに遠くに富山湾が見える。九州一円の登山で満足していた僕からすると外国でも来たような景色だった。一瞬で魅了されたのを覚えている。

 

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一の越

立山までは、2時間足らずなので初心者でも登れる。中間地点の一の越付近だが、残雪の模様がホルスタインみたいだった。

 

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雄山

立山日本三霊山(富士山、立山、白山)の一つで、古くから神々が宿る山として山岳信仰の対象となっていた。女神が宿るとされる富士山とは違い、立山をご神体として山頂に本社を戴く雄山神社の名前の通り、男性の神が宿っているとされる霊山だ。

 

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大汝山

大汝山は雄山神社の奥社があったとされる。雄山神社から東に縦走路を進んだところにあって、この山域最高峰の山で3015メートルある。さらに東に進むと富士ノ折立と言うピークがある。立山とは、雄山、大汝山、富士ノ折立の総称だ。

 

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スキー

縦走路を降りて来たらスキーをしている若者がいた。これらの写真は、2010年8月4日のものだ。九州の人間からすると”真夏にスキー”・・と驚いた。

 

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黒部ダム

登山基地の立山室堂からトンネルトロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーを乗り継ぐと黒部ダムに着く。黒部の太陽と言う映画にもなったが、建設時171名の殉職者を出したと言われる。60年以上も前の話(1956年着工)だ、山深さ雪深さからすると、ここに来るだけでも命がけだっただろう。

きっかけの山

登山を始めた頃は、住んでいる九州一円の山を巡って満足していた。休みも長くは取れなかったし、土日を利用しての登山だった。

ある時、実家に帰って母親と話していると、山に行くなら”立山がいいよ”と言う。

母親は登山はしないが、年金生活になって父親と毎月のように旅行に出かけていた。その母親が、今まで旅行した中で立山が一番良かったと言っていた。

母親曰く、他のところは、温泉にしろ旅館の料理にしろ、何処に行っても大差はないと言う。

母親は僕と価値観が似ている。母親が言うならと立山に登ったのが丁度10年前だ。九州一円の山と3000メートル級の山の違いを思い知らされた。

それ以降、毎年のようにアルプスに出かけることになったが、そのきっかけを作った山だ。

今度は立山から薬師岳に縦走したいと思っているが、その日が来るのを楽しみにして写真の整理をしている。