緊急事態宣言”延期”の可能性
全国に事態宣言が出された。5月6日までというが、それで終息するわけはなく、海外でもブロックアウトが延期されている現状を見ると、日本も延期になる可能性が高い。
ネガティブなことは書きたくないが、備える心構えは必要だ。
新型コロナの問題点は、
* 無症状の人が8割近くいる
* ウィルスが2週間近く生きている
* 人から物に、物から人に感染する
ことだ。
あくまでも最悪のシナリオだが、終息する兆候が見えて、経済活動が再開すると、第2波、第3波が来る可能性がある。
アルコール消毒
スーパーに行くと、入口で備え付けのアルコール消毒液を利用している人はいるが、帰る時に利用している人は見かけない。
当然、入口でアルコール消毒をしない人も多くいるわけで、その人が保菌者だとすると、その人たちが触った商品を多くの人が触っていることとなる。そして店舗から出る時に消毒しなければ、自宅に菌を持ち帰る。帰宅して手を洗っても、玄関のドアノブには付着してしまう。相当几帳面にやらないと厳しい。
経済
アメリカの失業者数は、先週末時点で2200万人というが、長期化すると倍増するという観測がある。労働人口が1億5000万人というから、5000万人近くが失業すれば、失業者数は労働人口の約3分の1になるということだ。
日本にもこのシナリオは十分あり得る。IT業界トップに君臨する「GAFA」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に代表されるように、アメリカはIT先進国だ。そのアメリカにして、あの状態だ。
日本では、今だに決裁は印鑑で、そのために出社しているという報道もされていた。テレワークというが、IT化が進んでいるのは一部の企業だけだ。
人との接触を8割減らすのが理想というが、IT後進国の日本での現実は厳しい。経済の面から考えても、日本は新型コロナに弱い。政府が、企業に100万円出したところで、1ヶ月しか持たない。
オリンピック再延期
オリンピックは、来年に延期となったが、第2派、第3派が来ると、再延期や中止もあり得る。
スポーツや各種イベントは密集の最たるものだ。一旦終息が見えて、再開されれば、クラスターの震源地となりやすく、再拡大のシナリオが見えるような気がする。
インフレが来る
経済の話だが、結構重要だ。インフレは物価が上がるということで、100円の缶ジュースが、120円、150円と上がる。
インフレが何故起こるかというのは、難しい話だが、簡単にいうと市場にお金が溢れるとインフレになる。今、日銀が市場にお金をどんどん出している。アメリカもFRB(日銀みたいなところ)が無制限の金融緩和を打ち出した。
また、需要に対し供給が追いつかなくてもインフレになる。マスクの値段が上がるのが、そうだ。経済が悪化し、中小企業が潰れていくシュミレーションを考えるとその先にはインフレがある。
結果、インフレが来る。インフレの極端なのがハイパーインフレと言われるもので、ジンバブエでは、毎年数万%の物価上昇でハイパーインフレを起こた。紙幣の束で買い物をする映像を覚えている人も多いだろう。5〜6年前には、ジンバブエドルは廃止された。(日本では可能性は低い。)
最悪なシナリオにならなくても少なからず必ずインフレは来ると思っている。
インフレ対策
インフレが来ると、例えば1万円持っていて、100円の缶ジュースが倍の200円になると100本買えていた缶ジュースが50本しか買えないことになる。1万円が5千円になるのと同じだ。
つまり資産が目減りするということだ。先日、金の価格が、7年ぶりの高値という報道がされていた。
インフレに強いと言われるのが”金”だ。2〜3年先を見通すと、まだまだ金の価格は上昇するだろう。大金持ちは、資産の一部を金に換えている。
僕は、定年退職して働いていないので、公的年金受給まで、積立てていた私的年金と僅かな不動産収入、退職金で食いつないで行かなくてはいけない。
公的年金は、インフレ率(物価上昇率)に対して受給上昇率が低い設定なので、簡単にいうとインフレが起こると年金が目減りするということになる。
”金”の他にインフレに強いのは、不動産と株だ。退職金はキャンピングカーを買って、大して残ってないが、僅かな資産でも株を買っておこうと思って、次なる下落局面を探っている。
報道はネガティブなことばかりで、ブログにもこんなネガティブなことは書きたくないが、目先の報道ではなく、現実、そして将来を見通すことは大切だ。
こんな最悪のシナリオが来ないことを願っている。