老いてたまるか!

残された人生で今が一番若い!山旅と雑記のブログ

流した汗は嘘をつかない(自転車の話)

僕は、佐賀県鳥栖市に住んでいるが、福岡市内に持家のマンションがある。今日午前中、そのマンションに用事があって福岡市内まで往復した。

ドライブがてら山越えの道を選んだが、自転車で果敢に峠をアタックしている若者がいる。それも今は一般道路では見かけなくなったマウンテンバイクだ。

小雨は降っていたが、流れる汗が、雨とは違うのがわかるほどだ。僕も昔自転車に乗っていたので、峠を越える辛さはよくわかる。

MTB(マウンテンバイク)

最近の若い人は、マウンテンバイクをよく知らなかもしれない。ほとんどがロードバイクになった。

僕は1995年にマウンテンバイクを買って乗っていた。

なぜ、買った年を覚えているかというと、阪神・淡路大震災が発生した年だからだ。マウンテンバイクを扱ってる自転車屋さんで購入したのだが、僕は、身長が高いので、自転車屋の親父が、アメリカから船便で取り寄せてくれた。

僕の注文したバイクは、神戸港に陸揚げされて運ばれてくるはずだったが、ちょうどその時、阪神・淡路大震災が発生したため、陸揚げできず、届くのが1ヶ月遅れたのだ。

マウンテンバイクが、当時人気があった理由をご存知だろうか。

ステーブン・スピルバーグ監督の「ET」という映画がブームのきっかけだろう。ETが最後宇宙に帰る時、手助けをした少年たちが乗っていたのが、マウンテンバイクだった。

調べてみると、この映画は1982年の年末に公開されている。ETは一大ブームとなり、映画に出てくるマウンテンバイクも人気になったというわけだ。

MTB は、クロスカントリー競技やダウンヒル競技などがあり、年1回の世界選手権や多くの国際大会も開催されているが、一般道で見るのは久しかった。

ロードバイク

僕が、マウンテンバイクに乗っていた頃、既に、ロードバイクはあった。しかし、徐々にロードバイクが主流になってくる。

知ってるだろうが、ツール・ド・フランスという自転車レースがある。MTB のオフロードと対照的に、舗装道路を走るロードレースだ。個人総合一位の選手にはマイヨ・ジョーヌという黄色のジャージが与えられる。勝者の栄冠だ。

このツール・ド・フランスがテレビや雑誌で紹介されだしたのが、この頃だったような気がする。ロードバイクで颯爽と駆け抜ける姿はかっこいい。アウトドアの需要の高まりもあり、人気は、MTB からロードバイクに移っていった。

だから、有名なMTB のメーカーはアメリカ製で、ロードバイクはヨーロッパ製だ。

ヘルメット

僕が、自転車に乗っている時、トラックに煽られガードレールを飛び越えたことがある。自転車は危険だ。特に市街地を走ると歩行者とぶつかる事もある。最近は、自転車保険が義務化されつつある。

僕が乗っている頃は、ロードもみんなヘルメットを被っていなかった。当時、大人でヘルメットを被っているのは、宣教師さんぐらいだ。(最近は見ない)

山に登るのが趣味なので、車で四国まで行く事がある。四国は、小学生から通学用にかっこいいロード用のヘルメットを被っている。例の流線型で通気性のあるやつだ。

福岡の学校は、昔ながらのかっこ悪いキャップ型のスクールヘルメットだ。こと自転車のヘルメットに関しては、四国は一歩リードしている。四国は交通の便が良くないので、通学はほとんどが自転車だろう。学校以外で自転車に乗る時や、大人がママチャリに乗る時もロード用のヘルメットを被っているのを見た。少し値段は高いが、全国に普及すべきだ。

遠い昔、自転車で宮崎県の日南海岸を鹿児島まで走ったことがある。あの経験をすると他のところは走れなくなる。懐かしい思い出だ。

流した汗は嘘をつかない

昔、先輩から”女の涙は嘘をつくが、汗は嘘をつかない”と教えられた。女性には失礼だが、騙されないようにという先輩の親心だったのだ。

どうでもいいが、”流した汗は嘘をつかない”という言葉は好きな言葉だ。努力は裏切らないという意味だが、僕はあまり努力をしたことがないので、染みているのかもしれない。

汗は、口先やお金を使っても出ない。自分自身の努力の証だ。今は、自転車に乗ることはなくなったが、登山で汗を流している。仕事をしている時は、冷や汗をかく事もあったが、今は、いい汗をかかせてもらっている。

みんなはいい汗をかいてるだろうか!サウナ・・・とか言わないように!