子供の出来がいいと不幸!
知り合いの爺ちゃんがいる。奥さんが亡くなって一人で寂しそうだ。子供が二人いるが、二人とも頭がよく、関東の一流大学を出て、一人は東京に、一人は海外に住んでいる。
小さい時は遊びに来ていた孫も、もう大きくなって何年も会ってないそうだ。
僕の親戚のお爺さんは、息子は頭が悪く、何とか地元の私立大学を出て、地元に就職し結婚した。
この息子は、爺ちゃんの家の目と鼻の先に住んでいて、孫は小さい時から爺ちゃんの家に入り浸りだった。
今では、大きくなったその孫が爺ちゃんの病院通いの運転をしてくれる。
出来の良い息子を持った親と、そうでもない息子を持った親の老後だ。何が幸せが分からない。昔ながらの、一家三世代同居なんていう家庭は化石に等しい。
孤立と自立
また、50過ぎて奥さんに先立たれて、一人ではダメだ・・って言って、直ぐに再婚した男もいる。
冷たく言えば、奥さんに依存しすぎているような気もする。よく、奥さんが亡くなると、旦那さんも後を追って亡くなったという話を聞く。
奥さんに依存して生きているから、奥さんがいなくなると、孤立して生きる気力がなくなるのだろう。違った見方をすれば、自立できていないということだ。
自立って何だ。経済的にも精神的にも誰からの支えもなく生きて行くこと・・と理解しているが、本当は、困った時に頼れる依存先を持ちながら、自分らしく生きることではないか。それが、一番の幸せだろう。
幸せの要素
幸せに生きるには、友達、趣味、時間、お金、健康が必要だそうだが、僕は、欲張らずに、お金と健康だけでもいい・・・。
ロシアの作家、ドストエフスキーによると『コロンブスが幸福であったのは、彼がアメリカを発見した時ではなく、それを発見しつつあった時である。幸福とは生活の絶え間なき永遠の探求にあるのであって、断じて発見にあるのではない』・・・・。探究心を持っているかということだ。
ドイツの心理学者、アルフレッド・アドラーの幸せの三要素では、①自分自身が好きであること。②よい人間関係を持っていること。③人や社会に貢献していること。
らしいが、大病をした人は、”生きているだけで幸せ”という。その人が何に満足するかだ。僕は、あまり欲張りではないので、不自由なく暮らせている現状で満足している。幸せに暮らしている方だ。