そもそも生野菜は体にいいのか
最近、カット野菜が大盛況のようである。カット野菜の中には、サラダ用のせんぎりキャベツなどがある。
僕の父親ま、”ウサギじゃあるまし”といって、生野菜は食べなかった。それでも87歳の天寿を全うした。
当然、野菜は漬物、推したし、味噌汁の具などで摂っていた訳だが、そもそも、昔は生野菜を食べる習慣がなかったのだ。
生野菜は、体にいいとしても、かけるマヨネーズだったり、ドレッシングには、トランス脂肪酸が入っている。
栄養価が下がっても、昔ながらの熱を加えた食べ方の方が安心できる。
生野菜はいつから
歴史的には、明治以降に欧米人との往来が始まり、サラダが入って来たらしい。サラダの代表選手のキャベツもヨーロッパから入ってきたもので、日本になかった野菜だ。
キューピーがマヨネーズを発売したが、大正の終わりころというから、日本人がサラダを食するようになったのは、昭和に入ってからで、本格的に普及し定着したのは、洋食を当たり前に食べるようになった昭和の終わり頃ではないだろう。
僕は、昭和34年生まれだが、小さい頃は生野菜なんか食卓に出たことはない。
生野菜は、そもそも欧米人の肉食の付け合わせに食べたもので、農耕民族の日本人は食べる必要がなかったのだろう。
生野菜には毒が
僕は、生野菜がそんなに体にいいとは思っていない。確かに、ビタミンなどの栄養成分を卒なく吸収でき、消化を助けるのは分かる。
そもそも、生野菜は、虫に食べられないように毒を持っている。スーパーで売られている綺麗な野菜には、虫に食べられないように、多くの農薬が散布されている。
有機野菜といっても、土壌には、多くの菌が生存している。
洗ったところで、農薬や菌が完全になくなることはない。
オマケに生野菜には、硝酸態窒素という成分があって、これが体に蓄積して悪さをするらしい。
トランス脂肪酸
生野菜には、ドレッシングやマヨネーズをかけて食べる。このドレッシングなどの中には、油(オイル)が入っている。
これらの油は、植物由来の油であるが、植物油を精製する過程で、トランス脂肪酸ができるらしい。
マーガリンもトランス脂肪酸の含有量が多く、心臓病などのリスクが高くなると話題になったが、仮に、体に影響ないとしても、要は、油をかけて食べている訳だ。
日本人は、欧米人と違い脂肪の摂取量が少ない民族だ。脂肪をほとんど摂ってこなかった日本人が、急に脂肪を大量に撮り始めたのだから、肥満や心臓病が増えるのも必然だろう。
生野菜を食べるなら、塩をかけて食べるしかない。
カット野菜
カット野菜の多くは、次亜塩素酸塩ナトリウムという薬品で殺菌しているらしいが、この薬品はヨーロッパでは禁止されているらしい。酸化防止剤が入ってるものもある。
といっても、独身にはロスなく手軽に食べられるので、非常に便利だ。
いろいろ書いたが、僕も時々は買っている。先日買ったのは、キャベツと他の野菜のミックスだったが、「加熱して食べてください。」と書いてあったので、逆に安心して買って炒め物に使った。加熱して・・ということは、殺菌していないと思ったからだ。
カット野菜でも、炒め物用や煮物用は買っても、せんぎりキャベツなど、サラダでそのまま食べれるものは、極力買わないようにしている。
と言っても、全く生野菜を食べない訳ではない。外食する時などは、生野菜のサラダに構わずドレッシングをかけて食べる。こだわり過ぎるのもストレスになるからだ。
ただ、日常生活の中では、「体にいいものを・・というより、体に悪いものを避ける。」というスタンスだ。
還暦過ぎるとどうでもいいような気もするが、野菜サラダを食べて育っていない年代だから、気になるのかもしれない。