老いてたまるか!

残された人生で今が一番若い!山旅と雑記のブログ

懐かしい歌

先日、古くからの友人の酒を飲んだ。歌が好きな友人で、歌って帰ろうという。

最近は、飲み会でも二次会へ行くことがあまりない。集団主義から個人主義に変わったからか、歳を経ったからか・・・。

いざ歌おうと思うが、曲名が分からない。曲が流れるとわかるが・・。

カラオケ機械の履歴から探していると、懐かしい曲が目に止まった。「忍冬(すいかずら)」だ。

忍冬の歌詞

だっていつかこじれて 駄目になるより ♪

恋の匂いさせずに そばにいたいわ ♪

たまに逢ってこうして 飲めるだけでも ♪

女として少しは 夢があるでしょ・・ ♪

失くせない人だから ♪

つづけるひと幕 友達芝居 ♪

忍という字は難しい ♪

心に刃を乗せるのね ♪

時々心が痛むのは ♪

刃が暴れるせいなのね・・・ ♪

懐かしい因幡晃の曲だ。因幡晃は知っててても「忍冬」という曲を知っている人は稀だろう。

1980年代にリリースされた曲で、サビの部分の「忍」という漢字をもじった歌詞が印象的な歌詞だ。

忍冬の意味

忍冬(すいかずら)は、日本全国に自生する「つる草」で、寒い冬にも緑の葉を茂らせる。

長い冬が終わると、白い花を咲かせ、夏には黄色に変わる。別名、金銀花ともいうらしい。

庭木にも使われ、甘い香りがする。福岡でもよく目にする植物だ。

字の通り、寒いを耐えて(んで)春になると花を咲かせることから、この字を当てたんだろう。(本当の語源は、違うらしい。)

社会人になりたての頃、歌っていた曲だ。若い頃は、壁にぶつかり、悩むこともある。そんな時、いつか春も来るだろう!と勇気付けられた曲でもある。

似たように字をもじった曲

冒頭の歌詞省略

サビ

”愛”という字は真心(まごころ)で ♪ 

”恋”という字は下心(したごころ) ♪ 

江ノ島に明かりが灯るこ頃 ♪

艶(いろ)づくは片瀬川 ♪

1990年代のサザンの「シーサイド ウーマン ブルース」という曲だ。

愛という字は心が字の真ん中にあり、恋という字は心が下にあるので、愛とか恋とかいうものは、そうしたものだというのを歌にしたものか。中々”粋”な歌詞だ。

自分に正直に生きよう

「忍冬」「愛」「恋」いずれも、”心”という字にまつわるものだ。心とは、物事を考えて判断し、行動する元となるものだろう。折に触れて、自分の心に向き合い、正直に生きたいものだが、世の中そんなに甘くはない。その葛藤が、人間を成長させてくれるのかも知れないが、幾つになっても葛藤があるのは、僕だけだろうか。